ストラスブールではイル川遊覧船がお勧めですが、街歩きも面白いです。
何気なく歩いているうちに、面白い場所に出会うこともしばしばありました。
仏独対決・広場の偉人 クレベールvsグーテンベルク
ヨーロッパの町の広場には、偉人の名前がついているものがたくさんあります。
ストラスブールも例外ではありません。
旧市街の中心であるクレベール広場は、ストラスブール出身でフランス革命時代に活躍したクレベール将軍を記念した広場です。
とても大きな広場で、以前はトラムの中央停留所となっていたようです。
現在は歩行者専用ですが、クリスマスツリー発祥の場所として、クリスマスシーズンにはとてもにぎわうようでした(行ってみたい!)
そんなすごい広場とも知らずに昨夜8時頃偶然この広場を訪れ、銅像にも気づかなかったので、正面からの写真はありません。
一方、知名度で勝っていたのがこの人。
活版印刷術を発明したグーテンベルクです。
でも銅像を見たのは初めてでした。
マインツ(ドイツ)出身のグーテンベルクは一時ストラスブールに住んでおり、この街で活版印刷術を完成させたようです。
クレベール広場から南西に少し歩くとグーテンベルク広場があり、「そして、そこに光が現れた」と印刷された旧約聖書の一節を、得意げに広げている彼の像が立っています。
クレベール広場よりは小さかったですが、メリーゴーランドなどもあって、にぎわっていました。
クヴェール橋
イル川遊覧船で見た、クヴェール橋周辺にも行ってみました。
この橋は13世紀に、旧市街地を守るために作られたとか。
クヴェール橋とは「覆われた橋」の意味で、かつては橋の上に建物がありました。
フィレンツェのポンテ・ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)みたいなものだったのかな?
橋のそばにある塔は、旧市街を守る要塞の役割を果たしていました。
イル川の流れを長い建物で仕切り、4つの川にしています。
この辺りには、1700年頃ルイ14世に仕えていた軍人ヴォーバンによって建設されたヴォーバン・ダムがあります。
敵が攻めてきたときには、ダムでせき止めておいた水を、街の外側に一気に流して、敵を水浸しにしてしまうことで、敵の進軍を食い止めるという施設。
これらがプティット・フランスのすぐ近くにあったのです。
午前中に行った時には、全然気が付きませんでした。
我ながら間抜けです。
歩いていると、藤の花?が咲いていました。
偶然見つけた、素敵な風景でした。
ル・ティール・ブションで、シュークルートと肉の塊を堪能
ストラスブールでは、『地球の歩き方』にも載っていた有名店ル・ティール・ブションという店で、昼食をとることができました。
ブションとは、庶民的なレストランという意味です。
でもこの店は、ミシェランのガイドブックにも載った店で、2015年アルザス最優秀「魚のシュークルート」に選ばれた名店です。
『地球の歩き方』によると、大聖堂からも近く、店内はいつも込み合っている、できれば予約を、と書いてありました。
ダメ元で行ってみると、やはり店内は混んでいましたが、「30分したらまた来て」と言われ、30分後にめでたく入店できました。
表通りに面した入り口は出口専用なのだけれど、皆、わかってなくてそこから入ろうとする人が多いです。
ガイドブックに書いてある通り、入り口は横の路地にありました。
店内は意外と広くて、アルザスの白ワインを頼んだら、陶器のピッチャーで出てきたのにちょっと感動。
さて、やはりここでは、シュークルートを頼まなければなりません。
ドイツ語ではザワークラウトと呼ばれる、キャベツの漬物(乳酸発酵させたもの)に、数種類のソーセージや豚の干したすね肉やもも肉がついてくる料理です。
シュークルートを注文すると、これが出てきました。
ソーセージが、この街はドイツ文化圏だと主張しているようです。
もう1つ、肉料理を注文すると、これが出てきました。
この骨付き肉の塊は(多分豚肉だと思います)、漫画で原始人(例えばギャートルズ)が食べているような肉でした。
肉がものすごい迫力で迫ってきます。
そういえば、以前ベルリンで「アイスパイン」というベルリン名物料理を食べた時も、豚すね肉の塊がまるごと出されて、唖然としたことがあります。
ドイツ人は質実剛健だな、とつくづく感じたものです。
サラダは他の国と変わりませんでした。
ちなみに本日のお勘定です。
3人で1皿ずつ注文して、かなり満腹になって、57,70ユーロ(約7,200円)。
良心的な値段で、ストラスブールの名物が食べられてよかったです。
ストラスブールはスイーツもとても有名で、いいお土産にもなりますから立ち寄ってみてくださいね。
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