リヨンの昼食 ブラッスリー・ル・ノールでポール・ボキューズの味を 

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無賃乗車摘発の現場を目撃

ペルージュから再び鉄道でリヨンに戻りました。

リヨンに近づいた頃、2人一組で車掌さんが検札に来ました。

ペルージュに行くときは車掌さんは来なかったけれど(朝早くて乗客も少なかったから?)、やっぱりローカル線でもちゃんと検札に来るんだなと感心していたら、後ろのカップルが車掌さん達と、何やらもめている気配。

どうやら切符を買わずに、無賃乗車をしていたようです。

フランスでは駅に改札口がなく、だれでも自由にホームに入れるのですが(ヨーロッパではこういう国が多いです)、検札はあると思った方がよさそうですね。

悪いことは、できないものです。

ポール・ボキューズの味を、お手頃価格で

「美食の町」として名高いリヨンでは、やはり有名レストランでおいしい料理を食べたいもの。

ミシェランの三ツ星シェフとして有名なポール・ボキューズ氏は、リヨン出身です。

彼の経営する「ポール・ボキューズ」はリヨンから少し離れた郊外にあり、予約も必要だろうし、高級レストランなのでなかなか手が届きませんが、彼がリヨンで経営するセカンド店は、もう少しお手軽な値段で彼の料理を味わえるというのです。

セカンド店は、リヨン市内に4店。

  • 「ル・ノール(Le Nord)」(北):フランス北西部を中心とした伝統的料理
  • 「ル・スュド(Le Sud)」(南):南フランスを中心とした“太陽の料理”
  • 「レスト(L’Est)」(東):フランスから東方への旅の料理
  • 「ルウェスト(L’Ouest)」(西):フランスから西方への西インド諸島を中心としたエキゾチックな料理

いずれも高級レストランではなく、ブラッスリーと呼ばれる形式です。

フランスにおける飲食店の業態、種別で、本来の意味ではビアホールのように酒と食事を提供する店をさす。1870年からの普仏戦争を契機にアルザス=ロレーヌ地方からパリに移住した人々が始めた、ザワークラウトとビールを提供する店がその起源であり、もともとはパリ在住のドイツ人向けであった。

飲食店としての格付けは曖昧で、レストランより庶民的なビストロよりもさらに手軽な店だがカフェよりは上といった見方や、カフェ・レストランと同義、などとされる。とはいえ、中には一流レストランで修行したシェフが出した店や、一流レストランの支店としてレストランに劣らない品質の食事を提供するとうたう店、さらにはあえてブラッスリーを名乗る高級レストランも存在する。

『ウィキペディア』

私達は、「ル・ノール」に行くことにしました。

地下鉄オペラ座駅から少し歩いたのですが、この日(2017年5月5日)には、オペラ座前広場で何か集会がある様子で、ものすごい数の警官とパトカーが集結していました。

大統領選に関係していたのかな?

ル・ノールで味わう、リヨン名物料理

この「ル・ノール」という店は、ガイドブックに「なるべく予約を」と書かれていましたが、開店したばかりの時間なら大丈夫だろうと思い、12時過ぎに訪れました。

作戦通り、予約なしでもすぐに案内してもらえました!(12時過ぎは、狙い目かも)。

赤を基調にした店内が、ブラッスリーだけど、高級感も醸し出しています。

私達がテーブルに案内された後、あっという間に店は満員になってしまいました。

ナプキンやメニューに、しっかり店名がアピールされています。

ブラッスリーなので、ワインではなくビールを注文。

普通有料だと思っていた水が、「カラフドシルブプレ」と言えば、無料で水差しに入って提供されるということを、娘に教えてもらいました。

フランスって、普通に水道水も飲めるんですね。

料理はまず、前菜の定番であるリヨン風サラダを注文してみました。

グリーンサラダにポーチドエッグ、ベーコンが入るのがお約束のサラダだそうです。

次に、ガイドブックにも紹介されていた、リヨンの郷土料理クネル

白身魚(川カマス)のすり身を茹でてスフレ状に焼いた料理で、日本のはんぺんのような料理です。

ソースがおいしいし、舌触りもいいので、あっという間に食べられました。

牛の第2胃袋(ハチノス)を茹でたものにパン粉を付けて、パリッと焼いた料理が、タブリエ・ド・サプール(工兵のエプロン)です。

内臓特有の臭みなどは全然なく、とてもおいしかったです。

娘から、日本人は小柄だし、定食を頼まなくても一品ずつ頼んでシェアすれば、それで絶対足りると言われ、今回もそれに従いました。

他の人たちは定食メニューを頼んでいる中、かなりの節約モードなのか(デザートも我慢です)、これだけ頼んで、3人で61.6ユーロでした。

ごちそうさまでした。

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