平渓線の旅2 十分で願いを込めて天灯(ランタン)を飛ばそう!

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十分駅と老街

平渓線菁桐駅10:15発の列車に乗って、10:35に十分に到着しました。

ここでの目的は、天灯を飛ばすことなのですが、まずは懐かしい雰囲気満点の十分老街を歩いてみました。

線路のすぐ近くに店が立ち並び、線路内で天灯が上げられています。

1時間に1本しか列車が通らないローカル線ならではの風情で、皆どんどん線路内に入っています。

京都で外国人が嵐電の線路に入ったりして問題になっているけれど、こういうルールの国から来たら、やはり平気で線路内で記念撮影してしまうのでしょう。

天灯を上げる日本人もたくさんいました。

天燈は一種の熱気球で、下から見るとこんな感じです。

火事にならないのかなと少し心配していたのですが、台湾ではちゃんと規制があるようでした。

天灯が火災の原因になるという指摘を受け、台湾当局は『天灯施放作業指導要点』を策定、点火された天灯が火災の原因にならないように風速と燃料に制限を設け、天灯の飛行範囲を5km以内、燃料も点火後10分以内の量に制限した。また『消防法』第14条を改正し法的な制限を加えるべく検討が進められている。

21世紀初頭では、『指導要点』により空港、石油貯蔵設備、弾薬庫、可燃性ガス貯蔵施設、軍事施設、高速道路、化学工場、住宅地、商業地、港湾区での天灯の使用が禁止されている。また天灯の寸法にも制限が加えられ、認められている最大寸法は直径60cm、高さ130cm、外周360cm以内となっている。

『ウィキペディア』

天灯が禁止されている国もあることがわかりました。

列車が来ると、皆ちゃんと退避します。

こうして列車も無事に通過していきました。

天灯を飛ばしてみよう!

天灯は、伝説によると『三国志』に登場する軍師・諸葛亮孔明が、ライバルの司馬仲達軍に包囲されたとき、これを作って救援を要請したのが発祥だとか。

このため「孔明灯」とも呼ばれるようです。

そういえば長崎でも、少し前から「ランタンフェスティバル」というのが中華街の行事として注目を集めています。

尊敬する諸葛亮孔明さんに敬意を表して、私達も天灯を飛ばしてみました。

1 色と組み合わせを選ぼう!

天灯はどの店でも同じ値段で、天灯を飛ばして写真を撮ってくれるというのが基本のようです。

単色は150元で、彩色(4色の組み合わせ)は200元。

色によって願い事が違うようなので、彩色タイプもよく売れていました。

よく見る赤い色は、健康、安全など全体的にお願いをするときよく使われる色らしいので、私達は赤一色を選びました。

2 筆で願い事を書こう!

直方体の天灯には全部で4面、願い事を書けるスペースがあります。

洗濯物を干す要領で天灯を吊るし、両サイドから、願い事を筆で書いていきました。

筆を持つまでは、色々書きたいこともあったのですが、いざ人前で願い事を書き、それを写真に撮られ、天高く飛ばすとなると、案外悩むものです。

結局こんな願い事になりました。

3 撮影タイム!

願い事を書いた天灯を持って線路の中に入り、4面すべての願い事の写真を撮ります。

同じことを4回繰り返すわけなので、変化を持たせるために、カメラマンがあれこれとポーズを変えろと指示をします(ちょっと恥ずかしい)。

そしていよいよ点灯ですが、点火したまま、ここでも撮影があります。

点火すると結構手が熱いのですが、熱がこもるまでは、がまんして撮影してもらいましょう。

4 まっすぐ上がれば願いがかなう!

カメラマンの合図があるとやっと手を放すことができます。

手を放す瞬間や、空へ飛んでいく天灯の写真も、ちゃんと撮ってくれました。

まっすぐに飛んでいくと願いがかなうと言われています。

ちゃんと願いがかなうように、いつまでも見送っておきました。

今度は、夜空に多数の天灯が舞う「平渓天灯節」に行ってみたいです。

ちなみに今年は元宵節(旧暦1月15日)に加え、10月4日(水)中秋節にも行われると聞きました。

静安吊橋

老街と反対側の、駅のすぐそばに、とても目立つ巨大な橋があったので行ってみました。

橋のたもとには犬がのんびりしています。

渡りごたえのある橋で、ここからの眺めもとても良かったです。

流れる川は、菁桐で流れていたのと同じ基隆河です(こちらが下流)。

十分幸福

1973(昭和48)年、北海道の旧国鉄広尾線の愛国駅から幸福駅への切符が一大ブームになったことがありました。

きっかけは、NHK の『新日本紀行』とアイディア雑貨の社長さん。

詳しくはこちら(北海道帯広市・幸福駅公式ホームページ)をご覧ください。

その時のブームをほうふつとさせる、鉄道グッズの店がありました。

十分幸福というのは台湾の願い事の1つで、「十分幸せになりますように」という意味です。

天灯を飛ばして幸福を願う十分に、ふさわしい言葉だなと思いました。

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