入り口に立つ黄金大仏
エレファントライドを終えた私達は、ヘリタンス・カンダラマから約10kmのダンブッラへ移動しました。
ここにはスリランカで最も保存状態の良い、石窟寺院(別名:黄金寺院)があるのです。
やがて黄金の大仏が見えてきましたが、これが黄金寺院への入り口。
ものすごいインパクトの大仏ですが、これは黄金寺院ではなく、博物館なのだとか。
ここから続いている階段を上り、岩山の頂上を目指します。
シーギリヤ・ロックやミヒンタレーに比べればまだマシで、20分も歩けば寺院の入り口です。
ここで履き物を脱いで脱帽し、いよいよ黄金寺院の中へ!
寺院の回廊と岩山
まず目に飛び込んできたのが、この長い回廊。
高さ150mの岩山の中腹に、5つの石窟寺院が構成されています。
石窟寺院をつないでいる回廊は、岩山に取り込まれているような、不思議な風景を見せてくれました。
なんだかこれって、先ほど訪れたヘリタンス・カンダラマの内装に似ているみたい。
ジェフリー・バワの名建築は、この石窟寺院の回廊をイメージしたのでしょうか。
回廊の外も歩けるし、スリランカの国花である青い睡蓮が咲く池もあるのですが、太陽に照らされた石の床は熱いので、回廊の中を歩くほうがはるかに楽でした。
第1窟(神々の王の寺)
最古の石窟で、黄金寺院最大の涅槃仏(全長14m)が横たわっていますが、あまりの巨大さに、1枚の写真に収めることができませんでした。
左右の足が前後にずれているのが涅槃仏、ずれていないのは、ただの寝ている仏(スリーピングブッダ)だとランジェナさんに教えてもらいましたが、これはどうやら涅槃仏のようです。
全身が黄金色なのに、足の裏が真っ赤で、花火のような模様が描かれているのが印象的でした。
そういえば、アヌーダプラのイスルムニヤ精舎の涅槃仏も、足の裏が濃いピンク色をしていて不思議だったのですが、足の裏を赤く塗るのがスリランカの仏像の特徴らしいです。
シンハラ王朝の開祖ヴィジャヤ王がインドからスリランカに渡って来た時、踏みしめたスリランカの大地が余りに熱かったため、足の裏が赤く染まったということに由来しているのだとか。
本当に、こんな生活続けていたら、絶対足の裏が真っ赤になる! とても説得力のある説でした。
第2窟(偉大な王の寺)
ダンブッラ黄金寺院の中で最大の石窟で、幅約52m、奥行き約25m、天井近くの入り口で高さは約6mあります。
偉大な王とは、この石窟を開いた紀元前1世紀の王、ワッタガーマニー・アバヤのこと。
内部には56体の仏像が安置されていて、大きなストゥーパもありました。
壁や天井には一面に、絵が描かれていて、何だか天井に曼荼羅があるみたいでした。
紀元前1世紀の王が開いた石窟の割には極彩色ですが、これは度重なる修復のためです。
残念なのは、天井からの湧水(聖なる水とされています)のことを知らなくて、天井からのしずくを集める壺を見ていないこと。
でもとにかく、すごい迫力でした。
ちなみにスリランカで仏像と写真撮影する場合は、絶対仏像に、お尻や背中を向けないように!と注意されました(合掌している写真が良いそうです)。
日本でも見習った方がいいのかな。
第3窟(偉大な新しい寺)
キャンディ王国時代の18世紀後半に描かれた天井画や壁画、仏像や王の像が安置されています。
ダンブッラでは二番目に広い石窟で、ここもかなりの迫力でした。
新しいためか、仏像の黄金色がひときわ鮮やか。
この仏様は、横になっているけれど眼はぱっちりと開いていて、唇の色つやもいいので、休息しているだけなのでしょう。
この洞窟を開いた国王、キルティ・スリ・ラージャーハーの像も、奥の方にあります(服装・髪型が違うのでわかりやすいです)。
第4窟(3人の王の寺)
キャンディ王国時代の末期に造られた、比較的新しい石窟だそうです。
他の石窟と比べると、少し狭く感じましたが、天井画はなかなかの迫力でした。
第5窟(2番目の新しい寺)
1915(大正4)年、つまり20世紀に建てられた、最も新しい石窟寺院です。
黄金の涅槃仏がありましたが、天井は意外とシンプル。
でも20世紀になっても石窟寺院が造られていたことに、まずびっくりです。
全ての石窟寺院の見学を終えて、岩山を降りる時には、こんな素晴らしい景色。
なんとなくかすかに、シーギリヤ・ロックが見えますが、これが正真正銘、最後の見納めになりました。
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