水島とはどんな島?
私達のバスツアーの目的地は、無人島の水島です。
「北陸のハワイ」「日本のニューカレドニア」と呼ばれるこの島は、敦賀市色ヶ浜沖合の若狭湾国定公園内にあり、敦賀半島の先端部分に位置しています。
砂洲で結ばれた二つの小さな島からなっていて、きれいな砂浜と透明度のとても高い海水のため、まるで南国のサンゴ礁リゾートのような雰囲気が味わえました。
水島を望めるおすすめ周辺スポット「西方ヶ岳・蠑螺ヶ岳(さいほうがだけ・さざえがだけ)」からは、いかにもリゾート!という写真が撮れるようです。
これは、連絡船の運航会社『オーミマリン』さまのサイトより引用させていただいた写真です。
水島の美しさがよく伝わると思います。
水島へのアクセス
この島へは、7月上旬~8月下旬まで、オーミマリンの連絡船で上陸することができます。
船着き場は色ヶ浜と浦底にありますが、私達の船は、浦底から出発しました。
料金は(私達の場合は、ツアー代金に含まれていますが)、大人(中学生以上)1,200円、子供(小学生)650円です。
夫は、無人島というからには長い時間船に揺られるのかと心配していましたが、浦底の桟橋から島まではもう目の前で、乗船時間も5分ほどでした。
青い海と白い砂浜!
水島の桟橋に到着すると、細く白い砂浜が、島の中央部へと続いています。
本当に、ハワイや南太平洋(行ったことないけど!)、石垣島みたいな青い海と白い砂。
外国には、海はきれいけれど砂は白くない場所、或いは砂ではなくて石の浜という場所も多いため、こういう白い砂浜を見ると、とてもうれしくなります。
お天気も良くて、来てよかったとつくづく思いました。
水島出発の最終連絡船の時間も、看板に書かれてありました。
個人で訪れる場合は、くれぐれも最終便に乗り遅れないようにしてくださいね。
貸し切りだと思ったら、人がいた
水島へ渡る連絡船は8月31日で終了しており、トラピックスがオーミマリンをチャーターしたこの水島ツアーの呼び物の1つが、「美しい水島を、約40分間貸し切るので、ゆったり写真を撮れます」というもの。
ところが水島に上陸してみると、私達トラピックスツアーの他に、先客がいました。
敦賀半島からとても近いこの島には、水上バイクや漁船など、自分で交通手段さえ確保すれば、だれでも自由に訪れることができるようでした。
外国人らしい家族グループが泳いでいたのにもびっくり。
まぁ天気がいいから、泳ぐのにもいいかも(私達は時間がないから誰も泳ぎませんが)。
水上バイクの若者たちも、楽しそうに乗り回していました。
連絡船は夏の間しか運航されませんが、その時は、水島は海水浴客やウィンドサーフィン、ダイビングをする人たちで、ものすごく混雑するとか。
私達が知らないだけで、福井県やその周辺地域ではとても有名なのかもしれません。
ところで敦賀城主だった大谷刑部さまは、この島の風景を眺めたりしたのかな?
この青い海と白い砂の風景は、彼が生きた時代には、どこにでもありふれた、よくある海辺の光景だったのでしょうか。
彼は京や大坂での仕事も多そうだけれど、目の見えなくなる前に、こういう美しい若狭湾の景色を見て、心を慰めることができたのかな?
木陰でお弁当
このバスツアーでは、昼食としてお弁当とお茶が用意されました。
お弁当(鳥そぼろ弁当)はバス車中で食べてもいいし、水島で食べてもいいと言われたので、同じ事ならきれいな海を眺めながら食べることに。
そうなると、まず木陰探しからスタート。
何とか島の中央部に、木がこんもりと茂っている場所を見つけ、この日陰でお弁当です。
あまりゆっくりお弁当を食べていると、散策の時間がとれません。
私達のツアーの中にも、ビーチサンダルやバスタオルを持参し、少々水遊びしても裾が濡れない服を着用して、万全の態勢で臨んだ人たちがいましたが、じっくり腰を据えて遊ぶには、ちょっと上陸時間が短かったかもしれません。
島の突端へ
というわけで、再び島の散策。
上陸した場所から一番離れている、島の突端へ行ってみました。
白い砂の代わりに石ですが、青い海が、とても素晴らしい!
本当にサンゴ礁みたいです。
遠浅の白い海底の砂が、太陽を反射して美しいのですが、なぜここに、白い砂が多いのかな?
色々な条件が奇跡のように重なって、こんな絶景を作ったのだから、汚さないようにしなければ。
水島観光の注意点
この島は、夏の間だけ海水浴場としてオープンする島で本来無人島のため、電気、ガス、水道などライフラインも、売店もありません。
簡易トイレやシャワーはあるそうですが、ほかには何もありません。
トイレットペーパーもなく、トイレに行くにもそれなりの準備が必要になります。
砂浜はさらさらで気持ちいいですが、岩や石もあるので、ビーチサンダルはあったほうがよさそうです。
水やサングラス、日よけ、バスタオル類、ちょっとしたばんそうこうや日焼け止め、かゆみ止めなどがあると安心かもしれません。
そういえば、お盆明けの海水浴場にはクラゲがよく出ると聞きましたが、この日はクラゲの話は聞きませんでした。
水島の周囲
さて、約40分間の水島自由散策を終えた私達は、再び連絡船へ。
1号車の全員が、ちゃんと指定された時間の連絡船に乗れたらしく、バスはすぐ出発しました。
この辺りは本当に風光明媚な場所が多く、窓の外を見るのがとても楽しかったです。
ところが若狭湾の対岸に、いきなり周囲とそぐわない、奇妙な建物がみえました。
どうやら、日本原子力発電の敦賀発電所のようです。
実は、水島のすぐ近くに原発があるというのを、全然知りませんでした。
この美しい景色が、原子力発電所の事故などで壊されないように、いつまでも守り続けていたいですね。
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