マキノ高原とは
マキノ高原とは、琵琶湖の北西に位置する滋賀県高浜市(旧マキノ町)にある高原施設です。
湖西地方の高島市には豊かな自然が残されていますが、マキノ高原一帯は豪雪地帯でもあり、大正時代にはスキー場として賑わっていました(当時は西荘村牧野スキー場)。
大津港からは、スキーバスならぬスキー船が出航していたとか。
1955(昭和30)年、近隣の3つの村と合併し、地域で一番有名だったマキノ高原スキー場から「マキノ町」と命名(カタカナ名を付けた最初の自治体)。
1976(昭和51)年からは自然休養村事業の展開が始まり、また土に生きる県民運動事業も誘致展開され、身の丈に合い、自然と共存する高原リゾート開発を行っています。
メタセコイア並木
私達が訪れたのは、そのマキノ高原、マキノスキー場へのアクセスロードとして植えられた、約500本ものメタセコイア並木です。
1981(昭和56)年、果樹生産組合が植えたのが始まりですが、地域の人々や県の協力により、雄大な並木道となりました。
これは駐車場から見た、並木道の入り口で、青空に緑が映えて、とても美しく感じました。
1994年には読売新聞社の「新・日本の街路樹100景」に選定されています。
まっすぐ高く伸びるメタセコイアの緑の色、美しい円錐形の樹木の形、そしてまっすぐ伸びる道路もなかなか美しくて見ごたえがありました。
そしてその10年後(2004年)、韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』の並木道に似ているということで多くのカメラマンや、家族連れが訪れるようになりました。
そういえばどこかで見たようなと思ったのですが、ドラマを見ていないからよくわからない。
バイクに乗って訪れる人たちもたくさんいました。
そして多くの観光客が、車道の真ん中で写真撮影したい(中にはグループでポーズを決めて記念撮影!)と思っているのですが、自動車もかなりのスピードで走るので、なかなか危ないなと思いました。
平成20年(2008年)には「恋人の聖地」に選定され、若い世代にも人気のスポットだというのもうなずけますが、どうか皆さん、安全にはくれぐれも気を付けてくださいね。
メタセコイア並木は、夏の緑も美しいですが、秋の紅葉や冬の雪景色(ますます「冬のソナタ」っぽい?)も美しいようでした。
マキノピックランド
この並木道や駐車場の近くにあったのが、マキノピックランド。
高島市マキノ農業公園マキノピックランドというのが正式名称で、栗をはじめ様々な果物狩りができる観光果樹園です。
アクセスについては、「交通のご案内」ページをご覧ください。
メタセコイア並木の左側(青いビニールハウス)にはブドウ、右手には栗(2枚目の写真)が植えられています。
園内では、メタセコイアマーケットが開催されていました。
食べ物の屋台の他、手作りのアクセサリーやカバン、革細工や木工の店、手作りジャムやワインの試飲、占いまで幅広く色々なジャンルの店があって、さっき訪れた敦賀の氣比神宮(けひじんぐう)の神幸祭の屋台とはまた違った雰囲気でした(どちらも好きです)。
センターハウスでは地域の食品を扱う売店やレストランがあり、また添乗員の金さんおすすめの手作りジェラートの店もあったのですが、ものすごい行列だったので、購入を断念。
お土産に、フルタのセコイヤチョコレート!
面白かったのは、メタセコイア並木にちなんで、フルタ製菓のセコイヤチョコレートのセットが売られていたこと。
このチョコレートを食べて、世界最大の樹木の一つであるセコイアの木のように大きく育ってほしいという意味から、「セコイヤチョコレート」と命名されたそうです(「語源由来図書館」サイトより)。
メタセコイア(中国原産)は、そのセコイア(アメリカ西海岸原産)とよく似ているため、「メタ(変形した)」セコイアと呼ばれているそうです。
セコイアの最大樹高は115m、一方メタセコイアは樹高35mにしかなりませんが、小さいことは気にしない!
似たようなものなのだから、メタセコイア並木でもお土産はセコイヤチョコレート!
とてもユーモアのあるお土産だなと思いました。
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