坂の町元町を効率よく歩くために
異国情緒あふれる港町・函館を満喫したくて、元町の旧函館区公会堂から洋館巡りを開始した私達でしたが、すぐに情けないミスをしたことに気が付きました。
私達は最初に、一番インパクトのある旧函館区公会堂に行ったのですが、次に訪れる函館市旧イギリス領事館は、基坂(もといざか)を下ったところにあり、その次に行きたい元町の教会は、また坂を上ったところにあったのです。
旧函館区公会堂のバルコニーから、「えっ?あの雪の坂道をまた下るの?」と愕然としたものです(怖)。
効率的な歩き方は、電停末広町から北に歩いて基坂を上り、まず函館市旧イギリス領事館を見学、その向かいにあるペリー広場も見学し、さらに坂を上って元町公園や旧函館区公会堂を見学。
そのまままっすぐ西へ行けば、元町の教会群や函館山ロープウェイの山麓駅にも出ることができる、とてもいいコースです。
ガイドブックや地図をよく見ていれば、だれでもすぐ気が付くことなのですが、忙しさにかまけ、ほとんど準備していない状態で雪の坂道に放り出されたので、現地でもガイドブックを見るよりもまず足元ばかり見ている始末。
おかげでペリー広場を見逃してしまいました。詳しくは下のサイトをご覧ください。
ペリー提督来航記念碑(函館市公式観光情報サイトより)
坂の途中にあった旧相馬邸も気になったけれど、時間がなくて見学は断念。
旧函館区公会堂建設のため多額の寄付をした、全国でも屈指の富豪である函館の実業家・相馬哲平の邸宅だったのです。
この邸宅は、和風と洋風がミックスした邸宅で、これも函館らしいなと思いました。
函館を見つめ続けた旧イギリス領事館
こわごわ雪の坂道を下り(何度も立ちすくみました)、やっとたどり着いた函館市旧イギリス領事館。
和の造りも取り入れた、ビクトリア朝の建物です。
函館が国際貿易港として開港した1859(安政6)年から1934(昭和9)年に閉鎖されるまでの75年間、イギリス国旗ユニオンジャックを掲げ続けてきました。
外観の模型です。
イギリス領事館の門章です。
領事執務室です。窓から港を双眼鏡で眺めているのは、函館市民に愛されたリチャード・ユースデン領事。
ビクトリア女王の肖像画が飾られていました。
家族の居室です。
イギリスのティータイムを演出し、函館を愛したユースデン夫人の功績や人柄を紹介しています。
素敵なトランクもありました。こんなの持って旅をしたいな。憧れます。キャリータイプじゃないから重そうだけれど。
開港当時にタイムスリップ!開港資料館
この建物は領事館閉鎖後、函館市の有形文化財に指定され、1992年に市制施行70周年を記念して復元され、開港資料館として一般公開されてきました。
函館開港の歴史室では江戸時代からの函館の歴史がわかりやすく展示され、明日以降見学予定の五稜郭や高田屋嘉兵衛についても楽しく学べました。
ラクスマンやペリーとも、縁があるんですね。
アイテムを使って実際に体験して楽しむこともできます。これは樽を回すと音楽が流れて、樽の中の人形が踊ります。
この樽の中をのぞくと、当時の町並みが見えました。
さすが港町函館。横浜や神戸にも負けないくらいのハイカラぶり。
開港記念ホールの「箱館(幕末はこの表記)開港 世界大鳥観図」はなかなか圧巻でした。
箱館を中心に世界を見ると、こうなるんだなと実感。
「領事館」というから、少し堅苦しいイメージもあったのですが、子供でも楽しみながら函館の歴史を学べそうな、楽しい記念館でした。
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