話題の鹿児島ラーメンが大阪・梅田で食べられる!
関西人に圧倒的な支持を誇る、平日昼間の情報テレビ番組『ちちんぷいぷい』(MBS系)を見ていた夫の情報によると、阪急うめだ本店で、「西郷さんが愛した地で美味発見!春の九州物産大会」という催しが今日から開催されたとのこと。
ちょうどうまい具合に、私達は夕方から梅田に行く用事がありました。
夫の印象に残ったのは、鹿児島ラーメン。なんでも、西郷さんも作っていたという味噌がラーメンに使われているというのです。
そういえば、『西郷どん』7話で、松坂慶子さん演じる西郷の母・満佐(まさ)が、吉之助の嫁となった須賀(橋本愛さん)に、この家は大家族で冬に11人分の味噌を作らなければならないこと、吉之助は味噌作りが上手なことなどを話していました。
「じゃあ味噌作りが上手な吉之助さんが、全部やったらいいのにね。」と家事全般、特に料理が苦手で嫌いな私は須賀さんと同意見でした。
ドラマでちらっと出てきた味噌が、大阪に進出していたなんて。これはなかなか面白そうです。
西郷どんは本当に味噌づくりが上手
ネットで検索してみると、その名も「敬天愛人 西郷どん味噌」というすごいネーミングの味噌も売られているではありませんか!
そのサイトの説明によると、西郷隆盛は本当に味噌作りが上手だったようです。
実際に西郷隆盛と親しくし、1952(昭和27)年97歳で亡くなった岩山トクさん(西郷の妻・岩山糸の弟の妻)が証言しているのです。
彼女が亡くなる前年、岩山家と親しかった当時の鹿児島市長が自ら聞き手となって、トクさんの回想をテープレコーダーに録音しました。
トクさんは「(料理に)関心がなさそうなのに意外だった」と述懐しているそうです。
『西郷の妻』(徳田秀子・西郷隆夫・若松宏共著)によると、このテープレコーダーは、鹿児島市に初めて入ったテープレコーダーで、この録音テープは鹿児島市役所広報課に永久保存されているのだとか(鹿児島市維新ふるさと館で、トクさんの肉声テープが聞けるらしいです)。
ちなみに著者の西郷隆夫さんは西郷隆盛の曾孫、若松宏さんは岩山糸の弟の曾孫にあたります。
東国原英夫さんと西郷どんの共通点
『敬天愛人 西郷どん味噌』は、当時の文献を調べ、西郷隆盛が作っていた味噌(麦味噌)を再現したものです。
再現したヤマエ食品工業は、宮崎県都城(みやこのじょう)市の企業です。実は都城市は「島津家発祥の地」として薩摩藩に所属していました。
先月都城市出身の方にお話を聞いたところ、都城市の言葉は、宮崎市とは違っていて鹿児島とほぼ同じなのだとか。あの東国原英夫前宮崎県知事の名セリフ「どげんかせんないかん」は、ほぼ薩摩言葉だそうです。
宮崎では「どんげか」と発音するそうです。薩摩言葉が難しいのは、他国者のスパイを見つけやすくするためと聞いたことがありますが、隣接する地域でもかなり違うようですね。
第3回ラーメン王決定戦の王者「TAKETORA」
前置きが長くなりましたが、とにかく「西郷どんの味噌」を使用した鹿児島ラーメンを、阪急うめだ本店9階催場で見つけました(2月27日まで)。
第3回鹿児島県ラーメン王決定戦(2017)の王者「TAKETORA (タケトラ)」(指宿市大牟礼)のブースです。
さすが人気店だけあって、行列ができていました。
勝武士(かつぶし)薩摩とんこつらぁーめんの方を注文しました。ちょっと値段は高めです。具が多いせいでしょうか。
これはお持ち帰り用の勝武士ラーメン。指宿市山川産(生産量日本一)の本枯れ節(世界一硬い発酵食品だそうです)を贅沢に使用したご当地ラーメンだけあって、金の箱や袋がまぶしすぎます。
待つことしばし。やっと店内へ。中国人もたくさん来ていました。
これがお待ちかねの、勝武士薩摩とんこつらぁーめん。
鰹節をラーメンにかけて食べるのは初めてでしたが、鰹節って意外とラーメンに会うのです。
チャーシューの代わりに黒豚ミンチ肉、ねぎの他にキャベツやもやし、きくらげなどがたっぷり入っていました。
こってり系の味かなと思っていましたが、そんなに強烈なこってり感はなく、むしろあっさり目なのが鹿児島ラーメンの特徴なんだとか。
黒豚ミンチ肉の味付けに、「西郷どん味噌」が使われていました。やや甘口で食べやすく、ラーメンのトッピングだけでなく、ご飯に混ぜても美味しそうです。
味噌が好きな西郷どんだけでなく、篤姫(彼女の実家は指宿市に領地を持っていました)にも食べさせてあげたいなと思いました。
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