GWの四川省成都旅行2 霧の都成都は、現金払いしか通用しない?!

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今年のGWは、エアチャイナで成都を訪れました。

GWの四川省成都旅行1 2018年のエアチャイナ機内食はさらに進化

2018年5月8日

夕方4時過ぎに、晴天の北京から、曇り空の成都に到着しました。

成都は霧の都

忙しくて全然旅行の準備をしていなかったのですが、成都のガイドブックはパラパラと旅行前に見ていました。

その中に掲載されている成都の写真は、曇り空の写真が多かったのです。

調べてみると、四川省の省都である成都は長江の上流に位置し、周囲は山脈に囲まれている盆地のため、一年を通じて霧や雲が多いのだとか。年間200日以上が曇りだそうです。

そのため日照時間も短く、天気も変わりやすい。小雨もよくぱらつきました。

あの『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』の原作にも登場する、唐の文学者にして改革派の少壮官僚・柳宗元。

その彼が「答韋中立論師道書」に記したことわざに、「蜀犬日に吠ゆ」(しょっけんひにほゆ)というものがありました。

普段日照時間の少ない蜀の国(今の四川省)に住む犬は、太陽が出ると怪しんで吠えるというのです。

無知のために、当たり前のことに疑いを抱く例えのようです。

天気はあまりよくないけれど、暑すぎず寒すぎずという穏やかな気候と豊富な降雨量に恵まれ、天災も少なく外敵からの攻撃を防ぎやすい四川省は、「天府の国」と呼ばれているそうです。

「四川省」と聞くと、災害が少ないというのがちょっと信じられず、2008年5月12日に発生した「四川大地震」を連想してしまいます。

この地震の震源地は四川省アバ・チベット族チャン族自治州汶川県で、四川盆地の西縁で起こりました(ここは頻繁に地震が起きる場所ではなかったようです)。

私たちは成都と楽山大仏しか訪れることができませんでしたが、地震の影響は全く感じられませんでした。

大都会なのに現金払い社会

高層ビルが立ち並ぶ成都は、1,443万人の人口を誇る中国第4位の大都会(2017年8月データより)。

空港からは最近できた地下鉄で、市街中心部まで短時間でアクセスでき、とても便利。

こんなに大都会でありながら、とても困ったことがありました。

それは、ホテル代も(安いホテルだったので仕方がないのですが)、地下鉄料金も、長距離バス料金も、有名観光地の入場料も、観光地の有名レストランも、私たちが訪れた場所はすべて現金払いを要求されたことでした。

昨年秋に北京を訪れた時は、VISAカードが使える店もあったし、知り合いから「中国はキャッシュレス社会ですよ」などという声をよく聞いたのですが、北京と地方都市とはこうも違うとは。

地方都市といっても、田舎の小さな町ではなく、中国で4番目の大都会なのに、この差は一体どういうことなのかなと思いました。

中国でクレジットカードを使うなら、銀聯(ぎんれん)カードが最強です。

銀聯カード<ユニオンペイ>とは?中国最大のカードブランドの基礎知識(C-STUDYより)

今回は銀聯カードならカード払いができたけれど、私が持っているAMEXやVISAカードは使えませんでした。

頻繁に中国を訪れる機会がある方なら、銀聯カードは作っておいてもいいと思います。

銀聯カード(中国の国際ブランドのクレジットカード)を持つべき理由・メリット(クレジットカード比較隊より)

外国人は中国銀行ATMしか使用できない?

現金の持ち合わせがない私たちは、ATMで現金を引き出すことにしました。

海外旅行ではいつもお世話になっている、スルガ銀行のトラベルキャッシュを手に、駅のATMで手続きを開始すると、画面に「携帯番号を入力してください」みたいな指示が出るのです。

普通に日本の携帯番号を入力しても、出国前にアマゾンで購入した中国用プリペイドSIMカードで契約した携帯番号を入力しても、全然受け付けてもらえません。

駅のATMじゃダメなのかな?と思い、街の銀行のATMに行きました。

成都のホテルでチェックイン時に宿泊料を請求され、しかもデポジット100元も請求されたので、何としても現金を手に入れないと、ホテルにチェックインすることができません。

最初に訪れたのが、ホテルから近い中国農業銀行

ここは駅にあったATMと同じ携帯番号入力式で、携帯電話を画面に近づければ現金を引き出せそうな新しいスタイルのものもあったのですが、外国人の携帯電話や携帯番号には対応していそうもありません。たくさんATMはあったのに、泣く泣く断念。

更に大通りを歩いていくと、中国銀行がありました。

最後の頼みの綱!と思ってATMに挑戦してみると、携帯番号を要求されることもなく、無事に現金を引き出すことができました。

思いのほか金額を引き出す羽目になり、私の口座の手持ちの現金が底をついてしまいました。夫も同じカードを持っているのですが、私の口座に現金が残っているだろうと安心し、カードを持ってこなかったのです。

3,300元で、成都3泊4日を乗り切ることになりました。

カードが使えないので、どうしてもパーッと気持ちよく使うことができません。

中国は出国時にバカ高い出国税を支払う国でもなく、ホテルに渡したデポジットの100元も最終日には返却されるので、そんなに心配することもなかったのですが、それでも現金がこれしかない!とはっきり示されると、途端に心配モードが高まるのは人間の性(さが)でしょうか。

今回の旅で気づいたこと

いくらキャッシュレス社会が進んでいるようでも、国内外を問わず、まだまだ現金が活躍する場所は多いです。油断せず、現金も用意していきましょう。

もし中国のATMで現金を引き出す場合は、中国銀行のATMが使いやすいと思いました。

中国のATMで人民元をキャッシング(両替)する方法(C-STUDYより)

どうか皆様、良い旅を!

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