やっと出会えた丹頂鶴 釧路市丹頂鶴自然公園訪問記

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釧路市内から釧路空港へは連絡バスが便利

2018年8月19日(日)~21日(火)に釧路を訪れた私たち。

早いもので、今日の12:30発関空行きのピーチで帰らねばなりません。

でも帰る前に、もう1箇所、行きたい場所がありました。釧路市丹頂鶴自然公園です。

ここはたんちょう釧路空港の近くにあり、19日(日)にここで阿寒湖温泉行のバスが10分間停車したのですが、この時は見学ができず、必ず帰りに行くと誓ったのです。

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2018年8月24日

でも定期路線バスだけで移動すると飛行機に乗り遅れるため、空港まではバス、空港から公園までタクシーで移動することにしました。

釧路和商市場を見学した後、徒歩でJR釧路駅へ。途中、鶴の噴水がありました。

JR釧路駅(上)に隣接するワシントンホテル1階がバスステーション。

さすが空港連絡バス!今まで「1日に2本」「1時間に1本」レベルの乗り物ばかり乗っていたので、ちょっと時刻表に感動。飛行機の発着時刻に合わせているので、当然と言えば当然なのですが。ちなみに空港まで大人1人940円でした。

初めて見た釧路バス(上)も鶴がデザインされていました。釧路空港連絡バスは、この度の間ずっとお世話になった阿寒バスが運営しています。

窓からツルハドラッグが見えたのも、ちょっと感動(家の近所にはありません)。今日は鶴尽くしになりそうです。

手描きパンフレットが素晴らしい

10時過ぎに空港に到着し、空港からタクシーで釧路市丹頂鶴自然公園へ。

タクシー代950円、入場料は大人1人470円でした。美しいパンフレットがもらえました。

手描きイラストのパンフレットももらえ、これがとても見学の役に立ちました。スタッフの気合と愛情が伝わってきます、イラストが上手な人がうらやましい。

天井のない囲いの中に入っているので、自由に飛べるのかな?と思っていたら、現在は鳥インフルエンザ対策で、羽を切っているそうです。

丹頂鶴は2年に1度、羽が抜け替わるので、数年後鳥インフルエンザが沈静化すれば、羽を切らずに自由に飛ばせる日が来るかもしれないとのことでした。

ほかにも丹頂鶴や餌のことなど、イラストとわかりやすい文章で書かれており、これを読んでから見学すると、丹頂鶴のことがよくわかると思います。

間近で見た丹頂鶴

さて、いよいよ待ちに待った丹頂鶴との対面です。ペアごとに、かなり広い敷地のケージに入っていました。ここで自然の餌を探して食べます。

立ち姿はとても気品がありますね。

頭の赤い部分は皮膚で、怒ると大きくなるそうです。

雛もいました。雛は茶色なんですね。だいぶん大きくなっていました。

多分初めて見た、丹頂鶴の食事風景。イソップ物語に狐と鶴のスープを巡る物語がありましたが、長い首を伸ばして、一生懸命食べていました。

自然の餌も食べているのかな? ちなみにウグイやホッケ、デントコーン、配合飼料のツルペレットが餌として与えられ、他にカエルやザリガニなどを探して食べているそうです。

一つ心残りなのは、鳴いてくれなかったこと。「鶴の一声」を生で聞きたかったのに、ちょっと残念。

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2018年8月24日

マナーを守って楽しく観察

ケージのあちこちに、面白いものがあります。これは「カメラアイ」。

鶴の顔になっていて、それを回すと蓋が開いて、フェンスを通さずに写真が撮れます。

ただ、長時間独占するのは、他の人の迷惑になるのでやめましょう。この日はそんなことはなかったけれど、雪の中、求愛ダンスをする時期になるとトラブルがあるのかな?

使用後は、蓋も忘れず閉めましょう! スマホや携帯電話のカメラなら、フェンスの目からでもうまく撮影できるそうです。フェンスが写っても、味のある写真になる?

また、非公開エリアもありました。

この向こうは傷病タンチョウ収容施設で、けがや病気の丹頂鶴はナーバスになっているのかもしれません。そっとしておいてあげましょう。

丹頂鶴と人間のかかわり

丹頂鶴は、その姿の美しさから、中国や日本では深く親しまれてきました。

ことわざもたくさんあり、園内で展示されていました。

知らないことわざもあって、勉強になります。

また、ケージの中に落ちていた鶴の羽を見た時に、思わず「鶴の千羽織」という言葉が浮かんできました。あの『夕鶴』で、鶴女房の「つう」が一生懸命織っていたという、とてもきれいな織物です。

この鶴の羽を何枚も混ぜ込んで織りあげたら、どんなものができるのかな?

「鳥の羽でできた衣服」といえば、あの『真田丸』で、忍び(すっぱ=素破)の頭領だった出浦昌相(いでうらまさすけ)さまが来ていた服しか思い浮かびません。

出浦さま、お久しぶりです。でもこんなワイルドな素材?にはならないと思うのです、多分。

展示室には、丹頂鶴の標本や、保護の取り組みなどが紹介されていました。

この公園で、開園当初から丹頂鶴の人工ふ化や人工飼育に取り組み、丹頂鶴の生態研究や保護、増殖に尽くした名誉園長・高橋良治さんに関する展示もありました。

釧路市丹頂鶴自然公園は、今年で開園59年。丹頂鶴も少しずつ増えているように思います。先人の努力が、今ようやく実を結びつつあるのでしょう。

帰りは受付の方にお願いすれば、タクシーを呼んでもらえます。帰りの空港までの料金は少し高くて、1,110円でした。釧路に来てやっと鶴に出会え、とてもよかったです。

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