赤崁楼に隣接する台湾関帝廟の総本山・祀典武廟(現在工事中)
私たちが参考にした台南のガイドブック『るるぶ台南・高雄・屏東・澎湖島』によると、赤崁楼(せきかんろう)の近辺は寺院がたくさんあるとのこと。
まず赤崁楼の南側で目立つのが、祀典武廟。三国志の英雄・関羽を祀る廟です。ただ残念なことに、現在工事中でした。
1661年創建の祀典武廟は、台湾の関帝廟の総本山。孔子を祀る「文廟」と対比されて、「武廟」と呼ばれているのです。
関羽さんは塩の密売に携わっていたという伝説があり、また義に厚いとされることから、商売の神様とされているそうです。
この祀典武廟には、縁結びだけでなく悪縁を絶つという「月下老人」というありがたい神様が祀られているそうなのですが、どこにおられるのやら。
反対側のこちら側にあったのかな? よくわかりませんでした。
地図が見えない!地図アプリも読めない!! 老眼はつらいよ
次の目的地は、海の女神・媽祖(まそ)様を祀る「大天后宮」。地図で見ると、祀典武廟の近くのようです。
ところがガイドブックの地図は、文字が小さくてよく見えない。運が悪いことに、この日は雨が降りそうな夕暮れ時で薄暗く、ますますシニア2人組には読みづらい。
「旅の必需品」と評判の、オフラインで使える地図アプリ・MAPS.MEもちゃんとインストールしていたのですが、地名が全部英語表記で、なおかつ文字がとても小さくて、さっぱりわからない(虫眼鏡が必要です)。
うろうろしていると、また武廟がありました。
開基武廟という名前です。
最初は違う場所とは気づかず、「さっき行ったところかな?」と勘違い。
さらに歩いていくと、あちこちの路地裏に寺院があるのに気づきました。
さすが古都・台南です。まるで京都みたいにお寺の数が多いのですが、目指す「大天后宮」には、なかなかたどり着きません。
何度も地元の人に道を尋ねるのですが、どうしてもわからない。諦めかけた時に、ようやく「大天后宮」への矢印を見つけました。
ちなみに、グーグルマップで調べてみると、祀典武廟からはわずか徒歩1分! なのに私たちは、50分近くさまよっていたのです(恥)。
どこで道を間違えたのだろう? やっぱりおとなしく、最初からモバイルWiFiを起動させて、グーグルマップを使った方がよかったのかな?
老眼シニア2人組が、気ままに街歩きするための課題が明らかになりました。
老眼にも優しい地図もしくは地図アプリ、どこかにないかな?
大天后宮で媽祖様に祈る
やっとたどり着いた大天后宮。
この辺りは、かつて鄭成功(ていせいこう)と共に清朝に抵抗して台湾に渡った寧靖王(明朝皇族で最後の王)の邸宅があった場所だそうです。
清の時代、1684年に改築され、海の守護神で万能の女神・媽祖を祀る大天后宮となったのだとか。
媽祖廟としては、台湾最古の歴史を誇っています。上は媽祖様の乗る神輿かな?
ここにも後殿左に月下老人が祀られ(台湾最古の像)、すごい御利益があるらしいのですが、後殿まで気が回らず、うっかり見過ごしてしまいました。ちなみにこれは、媽祖様の右側にいた神様。
でも媽祖様も、願い事をかなえる力がとても強く、航海安全だけでなく、万能の神様として慕われているから、きっと月下老人の分も願いをかなえてくださるでしょう。旅の無事と成功を、しっかり祈りました。
これは大天后宮の前で、夫が見つけた金紙の店。これを燃やして、神様に捧げるそうです。
私たちは台湾風の参拝作法を知らず、日本風にお祈りしましたが、媽祖様は願いをかなえてくださったのか、病気やけがもなく無事に帰国もできたし、有意義な旅(小さなハプニングはあったけれど)をすることができました。媽祖様、どうもありがとうございました!
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