2018年8月11日(土)、イルクーツクを1日歩いて観光しました。
デカブリストの家博物館を訪れた後は、旧市街北部、アンガラ川に面した美しい教会を目指します。
夏の輝く太陽が降り注ぐ、とてもいい天気でした。暑すぎず、とてもさわやか。日本の夏も、こんな感じならいいですね。
見るものがすべて、輝いているように見えました。
魅力的な木造建築の窓
イルクーツクの街角を歩いていると、古い木造建築の窓が美しいことに気が付きました。
複雑な窓のデザインは、街の魅力の一つとなっています。
当時のシベリアの家の窓としては大きく、高さが1mを超えるものも多いようです。そして、ほとんどの家によろい戸がついています。
一説によれば、シベリアではかつて治安が乱れたことがあり、住民は重くて頑丈なよろい戸で家を守ったのだとか。
木漏れ日に照らされた大きな窓は、一軒一軒デザインが違っていて、とても美しい。
これらの木造建築は、何年前に建てられたものでしょうか。
表通りの立派な石造建築も素敵ですが、この古い木造建築も、自然と調和しているようで、とても懐かしく感じられました。
イルクーツクの美しいカフェ
今回1日ずっと歩き回ったため、美しいカフェ(残念ながら店名や場所がわからない店も)をたくさん見ることができました。
最初に訪れたのは、La Boulangerie & Patisserieという店。
内装も外観も素敵だったのですが、ちょっと入るのをためらってしまいました。
やや高めの値段設定だったからかな。
イルクーツクの人気カフェ
室内もいいけれど、木陰のカフェテラスで、輝く夏の景色を見ながらお茶にするのもいいものです。ここは娘が探してくれた、Brasserie bbbというカフェ。
イルクーツクのレストランで人気第3位の店です。ベルギー料理店に分類されるので、味は期待できます(ベルギー料理は本当においしい)。
ほとんど歩き詰めで、座っていないから、カフェで座れるとホッとしました。
甘いケーキも頂いて、エネルギーチャージ!コーヒー1杯180ルーブルが3人分、ケーキは310ルーブル。合計850ルーブルでした。
Bikal love Cafeのコーヒーが1杯25ルーブル、昨日の朝入ったオペラ座近くの店でもコーヒー1杯30ルーブルということを考えれば、コーヒーやケーキは破格の値段です。
人気店だし、場所もいいし、高級感もあるから、それくらいはするのでしょう。
イルクーツクを創始したコサック
イルクーツクは、1652年に、コサックの一隊が毛皮をとるために、アンガラ川の河畔に設営した宿営地が起源です。
古くから毛皮の集積地として繁栄し、中国やタシュケント(現在はウズベキスタンの首都)との国境交易の基地ともなりました。
アンガラ川には、立派なコサックの像がありますが、これは2011年に建てられました。
街の創始者の像にふさわしい、威厳あるコサックの姿でした。名前はパーミャトニク・ヤコヴ・ポハボヴというらしい。
遠くから見る銅像も、また素敵でした。
美しい2つの教会
イルクーツクには美しい教会が多いのですが、特に美しい教会が2つありました。
最初に紹介するのは、バガヤヴリェーンスキー聖堂。
ロシア正教の教会でしたが、ロシア革命後に閉鎖され、パン工場と宿舎として使われていました。
ソ連崩壊後の1994年に教会として復活し、修復されています。
敬虔な信者さんが訪れる教会内は、美しいフレスコ画で飾られていました。
もう一つの教会は、スパスカヤ教会。
ここもロシア正教の教会です。
ソ連時代には博物館でしたが、2007年に教会に戻され、この日もミサが行われていました。女性たちが歌う讃美歌がとても素敵で、聖職者の方々も威厳があり、感動的。
司祭さま?が振り香炉を振りながら、信者の方に乳香の煙を振りかけておられました。とてもいい香りで、神秘的な儀式でした。
ロシア正教のミサを見たのは初めてで、とても荘厳な雰囲気でした。撮影はできませんでしたが、とてもいい記念になりました。
西面の隣には、第二次世界大戦の戦没者を祀ったモニュメントがあり、永遠の火がともされていました。
アンガラ川に誓う永遠の愛
今日は天気も良く、土曜日のためか、朝からウェディングドレス姿の女性を見かけました。土曜日って、ロシアでは結婚式が多いのかな?
スバスカヤ教会の近くでも、新郎新婦の乗る車が。日本ではあまり見かけない車です。
教会からアンガラ川に行く途中では、新郎新婦と列席者たちに遭遇!
皆とても幸せそう。見ている私たちも笑顔になります。
アンガラ川の岸辺の柵には、南京錠がびっしり。
恋人たちが、永遠の愛を誓って取り付けたのでしょうか。
このカップルも、どうか末永く仲良く過ごせますように。
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