『西郷どん』ゆかりの地を訪ねて 島津家別邸・仙厳園1 反射炉跡と示現流展示室

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2017年4月1日(土)から鹿児島を訪れ、城山観光ホテル(現 城山ホテル鹿児島)に1泊しました。

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2018年2月22日

翌4月2日(日)は、島津家別邸・仙厳園(せんがんえん)と隣接する尚古集成館をまず訪ねました。

見落とした世界遺産 反射炉跡

仙厳園と言えば、島津家別邸の美しい庭園とともに、この敷地の一部を利用して、島津斉彬の近代化政策(集成館事業)を行ったことでも知られています。

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2018年2月16日

その筆頭に挙げられるのが「反射炉」。

強い熱で鉄を溶かし、大砲の鋳型に流し込む施設で、大砲を鋳造しようと思えば絶対必要なものでした。

斉彬は、オランダのヒュニゲンの描いた図面を参考に、西洋人の力を借りずに自力で反射炉を築いたのだとか。

私は今まで、この白いものを本物の反射炉=世界遺産だと思っていたのですが、これは1/4のレプリカらしい。

本物は、この石垣の上にあったのです! でも全然気付かなくて、この石垣の上に、世界遺産に登録された反射炉の基礎部分があるというのに見落としてしまいました。

本物の世界遺産である反射炉跡は、こちらをご覧ください。

この「鉄製150ポンド砲」も復元でした。

沖縄の首里城を見学したときも思ったのですが、私たちはついつい、復元された立派なものを「世界遺産」だと勘違いしてしまいます。

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2018年12月22日

本物は、もっと地味な、地下の遺構だったのでした。

しっかり注意していないと、本物を見落としてしまうというのは、首里城も仙厳園も、同じです。

今年(2018年)流行した、5才児のチコちゃんの決め台詞「ボーっと生きてんじゃねぇよ!」を胸に刻もうと思いました。

草創期の水力発電施設

ちなみにこれは、世界遺産ではありませんが、1892(明治25)年に建設された水力発電用ダム跡です。

島津久光の息子、忠義が作らせたそうです。

これは、日本における草創期の水力発電施設なのだとか。

ここからの送電により、御殿や庭園にアーク灯がともり、自家用電話も設置されたそうです。

明治になっても仙厳園一帯は、最新技術の発信地だったのですね。

『西郷どん』で人気沸騰? 示現流・薬丸自顕流展示室

昔はなかったと思った施設が、「薩摩武士のこころ 示現流・薬丸自顕流展示室」。

薩摩独特の兵法で、薩摩藩士の精神的な支柱となりました。

大河ドラマ『西郷どん』でも、よく剣術の練習シーンがありますね。下は外国人観光客グループが、体験しているところです。かなり人気でした。

薩摩の下級藩士の間で学ばれたのは、薬丸自顕流(野太刀自顕流)の方らしいので、西郷隆盛や仲間たちも練習していたかな?

特に中村半次郎(のちの桐野利秋)は、達人だったとか。

2010年には映画『半次郎』(主演:榎木孝明)が公開されたようで、そのポスターが飾られていました。

示現流の紹介ビデオも放映されています。

示現流・薬丸自顕流といえば、立木打ち。

打ち込まれると、このように、木が窪んでしまいます。激しい練習の様子が、よくわかりますね。

かつては門外不出の剣術でしたが、現在では、オープンになって練習生を募集しているようです。

懐かしの『篤姫』

仙厳園には、懐かしの大河ドラマ『篤姫』のポスターやロケ写真がありました。

ここ仙厳園のいくつかの場所で、ロケが行われたためです。

もう10年も前のことになりますが、幕末の薩摩藩を舞台にした大河ドラマと言えば、やはり一番に挙げられるのではないでしょうか。

10年前のロケ風景やドラマのポスターが飾られているということは、それだけ地元の人々から愛されているということです。

今年の大河ドラマ『西郷どん』も、仙厳園でロケをやったようですが、『篤姫』のように、10年後もポスターや写真が飾られているでしょうか?

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