2019年4月28日(日)、関空からピーチで成田へ移動し、ワルシャワへと向かいました。
関空から出国しなかったのは、今回利用したのが、関空からの便がないアエロフロートだからです。
あのジェイムズ君が愛したアエロフロート
実は私は、アエロフロートにはとても興味がありました。
青池保子さんの少女スパイ漫画の傑作『エロイカより愛をこめて』シリーズで、東西冷戦当時(ソ連健在なりし頃)のアエロフロートが、よくネタにされていたのです(下は最新刊)。
旅行好きな方にはこちらがいいかな。『地球の歩き方』風の作品舞台案内本です。
主要登場人物の1人でケチな「ジェイムズ君」(怪盗の部下で会計係)が好きな航空機が、アエロフロートでした。
もちろん「安かろう悪かろう」です。実際色々な「伝説」がありました。詳しくはこちら。
冷戦が終結して30年。初めて乗るアエロフロートは、どんな感じなのかな?
安さは健在!
2019年のGWは10連休になりそう!と報道され始めたころ(2018年7月31日)に、成田からモスクワ経由ワルシャワ行き&ミュンヘン発モスクワ経由成田行きのチケットを購入しました。
価格は大人2人で212,600円。
1人11万以下で行けるなんて、やはりお得感があります。
しかも乗り継ぎ時間も短い(2時間ほど)ので、とても便利です。
ガルーダ航空とのコードシェア便
私たちが4月28日に搭乗したSU0261は、モスクワが最終目的地ではなく、パリ行きでした。
そして驚いたのは、インドネシアのガルーダ航空とのコードシェア便だったこと。
どちらもスカイチームに加盟する航空会社で、成田空港をハブ空港にしています。
ちなみに、日本航空は「ワンワールド」に加盟していますが、アエロフロートやガルーダ航空とも業務提携するなど、最近積極的に動いているようです(詳しくはこちら)。
機体の外観と内部
「アエロフロート」の語源は、「アエロ」=航空、「フロート」=艦隊 だそうです。
軍用機みたいな飛行機かなと思ったら、成田からの飛行機は普通でした。
機内も新しい感じで、他の航空会社と変わりません。
離陸して少し経つと、左側に富士山が見えました。これからモスクワまで、9時間20分の空の旅。
ワシリー機長のあいさつを通訳してくれるロシア人CAさんの発音はたどたどしいですが、日本語を話してくれるのは有難い(話してくれない会社もあります)。
でも、アエロフロートが「世界最古の航空会社」というのは間違いではないかな?(KLMオランダ航空の方が古そうで、今年で100周年)
機内食はおいしかった
離陸から1時間(日本時間13:00過ぎ)に、ドリンクサービスが始まりました。
ちゃんとワインもあります。
そのあと運ばれた機内食(昼食)。上はビーフタイプ。
こちらは魚(フィッシュ)タイプ。白身魚のあんかけはいいとして、のりたまご飯とお寿司の組み合わせは、少々炭水化物が多めです。野菜が欲しい。
美味しいのですが、ワインが運ばれてからかなり時間が経過(当然全部飲んでいる)。
次のドリンクサービスは、食後のコーヒーor紅茶までありません。食事は水なしで食べました。
私たち、何か間違っていたのかな?
こちらは着陸前の機内食(朝食)。
シーフードパスタとパンです。これも美味しかったけれど、やはり炭水化物祭りのような気が。
機内サービス
座席にはモニターが付いていましたが、最初は操作に慣れず、悪戦苦闘。
でも夫に教えられ、話題の『ボヘミアン・ラブソディ』をやっと機内で見ることができたのです。
まさか機内で見られるとは思わなかったので、お得感満載!
終わってもまだ時間があったので、他に何かないかなと探したら、『銀魂2』がありました。
これも気になりながら、見ていなかった話題作。
でもあともう少しでラスト!というところで、機内サービスが終了。とても残念でした。
モスクワ シェレメーチエヴォ国際空港での乗り継ぎ
モスクワ到着は、ほぼ予定通りの時間でした。現地時間はまだ16:05です(日本時間は22:05)。
乗り継ぎ時間は2時間ありましたが、パスポートコントロールや保安検査に、少し時間がかかりました(1時間ほど)。
200人ほどのトランジットの乗客を、スタッフ2人でさばいているのです。
しかもあまりやる気がなさそう。もう少しテキパキできないかな? 社会主義の名残でもないだろうけれど、日本ならもう少し何とかしてると思います。
やっと検査が終わって、目指すワルシャワ便の待合室に行ってみると、モスクワからワルシャワまでは近いからか、バスの待合室という雰囲気。
あまり椅子もなく、別の場所で椅子を探して座っていました。
空港の無料Wi-Fiもあるようなのですが、ちょっと難しかった。
接続するためのパスコードをSNSで受け取る必要があり、少々ハードルが高めだそうです。
機内への案内までは読書して過ごし、ワルシャワまでは1時間50分の旅でした。
結局片道しか乗れなかったアエロフロート
『銀魂2』ラストシーンを見損なったけれど、帰国もまたモスクワから成田便に乗るのだし、その時また機内サービスで見られるだろうと安心していました。
ところが予期せぬハプニングで、私たちは帰りのアエロフロートに乗ることができなかったのです。
その理由については、また後日紹介しますね。
次回からは、ワルシャワから始まるポーランド~ドイツ4か国の旅行記です。お楽しみに。
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