2019年4月29日(月)、初めてのワルシャワ観光に出発しました。
ワルシャワ蜂起博物館を見学した後は、夫の好きなショパンゆかりの地を巡りました。
ポーランド国立ワルシャワ・フィルハーモニー
最初に訪れたのは、ワルシャワ・フィルハーモニーのホール。
ここはガイドブックには載っていませんが、5年に1度開催されるフレデリック・ショパン国際ピアノコンクールの会場として有名です。
無事に到着できました。できればホールの内部を見たかったのですが、ちょっとそれは無理だった。
次回のコンクールは、2020年。「世界三大コンクール」の1つなのだとか。
NHKドキュメンタリー『もう一つのショパンコンクール』は、とても面白かったです。
日本人ピアニスト、そして日本のピアノメーカーや日本人調律師が、活躍してほしいですね!
ちなみに私は、ドビュッシーやラヴェルのピアノ曲の方が好きです。
ワルシャワ大学
次に訪れたのは、ワルシャワ大学。
徒歩で行けそうなので、歩いてみました。
大学へ行く途中、コペルニクス像を見つけました。大感激!
ワルシャワの学者邸にいる彼を見つけて、早く望遠鏡をもらいに行かねば!(某航海ゲームのお話です)。
よく見る肖像画のコペルニクスより、断然ハンサムのような気がしました。会ってみたいな。
ワルシャワ大学正門です。とても立派な大学なのでびっくり!
構内も自由に散策できました。
ショパンは1817年から1827年までワルシャワ大学内のカジミエシュ宮殿で暮らし、大学でも学んだそうです。
これがその建物かな。ショパンのレリーフがありますね。
残念ながら、内部を見ることはできませんでした。
ワルシャワでの最後の住まい
こちらは、1827年からショパン一家が3番目の住居として使っていたチャプスキ宮殿。
ワルシャワ大学とは、通りを挟んでちょうど向かいです。
ショパンは、1830年にワルシャワを後にするまで、ここで暮らしました。
現在は美術アカデミーとなっており、建物3階の一角が「ショパン家のサロン」として公開されているそうです。
これも不勉強で、公開されていることも知らずに、外観を撮影しただけ。もっとネットで、いろいろ調べておけばよかったです。
『地球の歩き方 ポーランド』には載っていなかったな。
聖十字架教会
ワルシャワ大学に沿って南北に延びる「クラクフ郊外通り」には、ショパンゆかりのものがたくさんあります。
通りに面した、聖十字架教会もその1つ。パリで死去したショパンの心臓が、収められてます。
名前に恥じない、すごい十字架です。
白を基調とした教会の内部。バロック様式の祭壇も美しいですね。
目指す「ショパンの心臓」は、左手前のこの柱の下。
当時のポーランドはロシア帝国支配下に置かれていました。
それに反発する市民が蜂起した(11月蜂起)ものの失敗。ショパンがワルシャワを去る25日後の事件ですが、ショパンは蜂起メンバーと関係があったため、祖国へ戻れなかったと言われています。
祖国を愛したショパン(享年39歳)の遺言により、姉のルドヴィカが秘かに心臓をドレスの下に隠し、ワルシャワへと持ち帰ったのだとか。
ここでも、ワルシャワ蜂起博物館で感じた時と同じ、大国に翻弄されるポーランドの歴史が影を落としているのだなと思いました。
教会右手に、懐かしい人のお顔を発見。2005年に亡くなったローマ法王ヨハネ=パウロ2世でした。
スラブ系民族から、初めてローマ法王に選出された彼も、ポーランドの誇りですね。
ヴィジトキ教会
聖十字架教会を北に向かうと、見えてくるのがヴィジトキ教会。
美しいファサード(建物正面)です。
ここは、ワルシャワ唯一のロココ様式の教会なのだとか。
戦争による破壊を免れ、内装も当時のまま。
私たちのお目当ては、すぐそばにあった中・高等学校(ワルシャワ学院)に通っていたショパンが、日曜ミサの時に弾いていたというパイプオルガン。
これも当時のままだそうです。
私たちが教会に入った時、押し売りガイド?風の男性が来て、「ダ・ヴィンチの聖母像がある」と熱心に説明し始めます。
でも日本の団体ツアーが来ると、いつの間にか姿を消してしまいました。いったいここに、そんな聖母像はあるのかな?
大統領官邸
大統領官邸とショパン、何の関係があるのかと思っていたら、1818年、8歳のショパン少年が初めて公開演奏(コンサート)を行った場所なのだとか。
かつては貴族の宮殿だったそう。それにしてもショパンって、モーツァルトみたいな神童だったんですね!
ちなみに騎馬像は、ナポレオンの下で活躍したポーランドの英雄、ユーゼフ・ポニャトフスキ。
ポーランドの国民的詩人であるアダム・ミシキエヴィッチ像もありました。
コペルニクス像からここまで、ポーランドの誇る有名人がたくさんいますね!
ショパン博物館とショパン音楽アカデミー(ワルシャワ音楽院)
この日は4月29日(月)で、夫が好きなショパンの博物館は、休館日でした。
飛行機の便の都合で、どうしても月曜日がワルシャワ観光になってしまったのです。
諦めきれない夫の要望で、博物館の前まで行ってみました。
17初頭に、大貴族オストログスキが建てた立派な宮殿が、博物館になっています。
ショパンが晩年に使っていた、ブレイエル社製のピアノも展示されているそうです。
博物館に隣接する、おしゃれなレストラン(テレビで紹介されていた)も休業。
がっかりしていると、近くの建物からオーケストラが練習している音色が聞こえてきました。どうやらかなり、本格的な感じです。
近寄ってみると、塀に五線譜が描かれています! これはただものではない!
後で地図で調べてみると、何とこれが、ショパン音楽アカデミー。別名ワルシャワ音楽院。
ショパンも1826~29年に、ここで学んだそうです。日本からも留学生が訪れているとか。これもガイドブックになかった名所かも。
休業日だからとあきらめずに博物館に行ってみて、とてもよかったと思いました。
行き当たりばったりでも、たまにはいいことがあるようです。
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