水着がいらない台湾の温泉
旅先で温泉に入ってみたいけど、外国の温泉って水着着用のところが多いです。
水着着用となると荷物が多くなり、心理的ハードルも一段上がってしまいます。ピーチ愛用者には(しかも荷物を預けないシンプルピーチ愛用者)、荷物の問題は深刻なのです。
ところが戦前日本が統治していた影響なのか、台湾には水着が必要ない、日本式の温泉もあるのです。
荷物も減って、安くつくのも嬉しいところですね!
今回は、2019年7月13日(土)に訪れた、北投温泉を紹介します。
台北からMRTだけで行けるアクセスの良さ
この北投温泉の最大のメリットは、何といってもアクセスの良さ。
バスを使わず、MRT(台北メトロ)だけで行けます。
MRT淡水信義線(イメージカラーは赤)の北投駅で、新北投線に乗り換えて一駅(終着駅)の新北投駅で降りてください。市内中心部なら大体1時間くらいで到着。
北投駅も新北投駅も、利用客が多いためか駅が大きくてトイレもきれい。
支線の新北投線を走る列車は、ちょっとスピードが遅いようにも感じましたが、一駅なので気になりません。
MRTの本数も多く、少し足を伸ばせば美しい夕日が見られることで有名な淡水にも行けますね。
硫黄の臭い漂う温泉街
駅を降りてしばらく歩くと、硫黄の臭いが漂ってきました。温泉ムード満点!
川に沿って温泉街が広がる様子は、どこどなく有馬温泉を思い起こさせます。
あの高級旅館「加賀屋」もありました! ちょっとここは料金が(日帰り入浴にしても)高かったので、今回はご縁がありませんでしたが、いつか訪れてみたい場所です。
他にも「熱海大飯店」など、日本を思い出させる名前の旅館やホテルがありました。富士山のマークもあって面白いですね。
瀧乃湯で、熱いお風呂に挑戦!
さて、日帰り入浴をする私たちが今回利用したのは、瀧乃湯という公衆浴場。
その名の通り、小さな滝が流れていました。
この公衆浴場は、日本統治時代の1907年から創業しているらしく、台湾に現存する浴場の中では、最古の部類にあたるのだそうです。
1923年には、当時皇太子だった昭和天皇も来られたのだとか(敷地内に記念碑があるそうですが、気が付きませんでした)。
2年前(2017年)にリニューアルされたらしく、昔の風情もあるけれど、清潔で快適に入浴することができました(時間制限なしで1人150元)。
ここの特徴は、お湯の熱さ。
浴槽が2つあり、1つは42℃前後のお湯。もう片方は46℃前後のお湯です。硫黄の臭いもします。
お湯の中には若干のラドンも混じっているそうです。
普段の自宅の入浴温度が42~43℃なので、片方は大丈夫でしたが、46℃の方はさすがに熱い。
そろそろと、できるだけお湯の波を立てないように、慎重に体を浴槽に沈める必要があります。
5分入ったら少し休憩して、また5分入浴ということを繰り返せば、健康にとてもいいのかもしれません。
でも私たちはこれから淡水に行く予定もあるし、熱さに身体も慣れていないしで、そう何度も熱いお湯に入浴することができませんでした。
入浴後は縁側(縁側も最近は見ないですね)で、庭を見ながら涼んだけれど、元々汗かきの体質なので、しばらく汗がとまらない。
毎日ここで入浴してたら、サウナ効果で痩せるかも!と思えました。
ちなみに男性用の浴室には、ここと秋田県の玉川温泉にしかないという「北投石」(ラジウム等を含み、放射性があるそうです)も使われているのだとか。見たかったな。
地熱谷で、マグマの力を感じよう
瀧乃湯からさらに上流に進み、橋を渡ると「地熱谷」という看板が見えてきました。
その名の通り、地面から熱が伝わってきます。とにかく熱い!
さらに進むと、高温の源泉があちこちから沸く池があり、盛んに湯気が上がっていました。
日本統治時代は「地獄谷」と呼ばれていたそうです(やっぱり)。かなり大きな池でした。
私は別府に行ったことがないのですが、こんな感じなのでしょうか。水温は90~100℃!
1894年に、ドイツ人の硫黄商人が発見したらしいのですが、台湾の原住民の人たちは、気が付かなかったのかな?
大地のマグマ、その力のすごさを感じました。
この滝の水は、普通の水なのかな?
ところで温泉と言えば、温泉卵なのですが、ここでも売られていました。
「かつては地熱谷でゆでられた温泉卵が有名だったが、卵をゆでる際に池に転落する事故が絶えないため、今では全面的に禁止されている。」とウィキペディアにあったのですが、それが正しいとするならば、どこでゆでた卵なんだろう?
とにかくこの池に転落するのは嫌だ!と心から思いました。
今回は時間がなかったので、「世界一美しい図書館」との評判もある臺北圖書館北投分館には行けませんでしたが、時間があればぜひ行ってみたい場所です。
次回は必ず訪れよう!
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