2019年9月22日(日)、阪急河原町駅から、六道珍皇寺へ向かいました。
お目当ての六道珍皇寺の秋季寺宝展を見学した後、八坂神社の近くで昼食を食べることに。
東大路通に出た私たちは、バス道を歩くのもつまらないし、八坂神社の近くに行くのだから、偶然見かけた「八坂通り」という道に入っていくことにしました。
八坂の塔が見える通り
八坂通りは、今まであまり歩いたことがありません。
でも歩いてみて大正解! 八坂の塔(法観寺)がとてもよく見えるのです。
京都らしい眺めですね。
近くで見ると、こんな感じです。2層目までは登れるのですが(公開は不定期らしい)、今日はちょっとパス。
通り過ぎたところから撮影した写真です。これもなかなか京都らしい写真でした。
八坂庚申堂が大人気!
この法観寺に行くまでに、目を引いたのが、八坂の庚申堂。
正式には金剛寺という名称です(天台宗)。
大阪の天王寺庚申堂、東京の入谷庚申堂(現存せず)と並んで日本三庚申の1つとされているとか。そんなにすごい庚申堂だったとは!
ここは昔訪れたことがあったのですが、雰囲気が全然違っていました。
まずこの玉ですが、「くくり猿」という布製の猿。ポップな色合いですが、昔はもっとくすんだ色合いだったような。
この「くくり猿」は手足を縛られた猿がモチーフ。これは欲望のままに行動する猿を動けないようにくくりつけ、欲に走らないようと人間を戒めているもの。
それがすっかり現代風になり、着物とよく合うため、インスタ映えを狙う国内外の観光客で大賑わいでした。
「くくり猿」に願いを込め、欲をひとつ我慢して本尊の青面金剛に奉納すれば願いを叶えてくれるとされているそうです。
庚申信仰
中国では、干支の庚申(かのえさる)の日に人の心は冷酷になりやすいとされ、様々なタブーがありました。
日本でも庚申の日には、体内に住む三尸(さんし)の虫が、寝ている間に人間の体から抜け出し、その人の罪悪を天帝に報告するため寿命が縮む。だから眠ってはならないという風習がありました。
1人では寝てしまうため、集団で神を祀りながらわいわい飲んだり食べたりしゃべったりして、夜通し起きているという風習がありました。
その時祀る神が、青面金剛(しょうめんこんごう)。仏教の夜叉神ですが、インドではなく中国の神だそうです。
見ざる・言わざる・聞かざるの三猿がいる本堂。庚申信仰では、猿は神の使いとされます。
本堂に参拝した後、ポップな「くくり猿」に願いを込め、欲をひとつ我慢して本尊の青面金剛に奉納すれば願いを叶えてくれるのだとか。
「くくり猿」は平日は100個、週末は300個の限定販売。手作りなので、なくなり次第終了です。
でも私は、「くくり猿」より御朱印が欲しかったので、書いていただきました。
これが御朱印です(300円)。偶然通りかかったお寺でしたが、いい記念になりました。
御朱印にもちゃんと、見ざる・言わざる・聞かざるの三猿がいますね。
それにしても、いつ、誰が、「くくり猿」をポップな色合いにして、インスタ映えするようにしたのでしょうか。それが個人的にはとても気になりました。
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