宇治川右岸の気になる建物  宇治茶だけではなかった宇治の特産品

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福寿園宇治茶工房で茶室「春草蘆」見学

2023年3月に、京都府宇治市を訪れる機会がありました。

宇治川左岸の縣(あがた)神社から、中の島にかかる朝霧橋を渡り、右岸の宇治神社に参拝した後、

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休憩のため、隣接する福寿園宇治茶工房を覗いてみました。

残念ながら茶工房は予約が必要とのことでしたが、茶室「春草蘆(しゅんそうろ)」は見ることができました。

お茶を飲むための、非日常的な空間。わずか三畳の空間ですが、窓が多くて障子から差し込む光が明るい印象。

信長の13歳年下の弟(母は不詳)で、茶人としても有名な織田有楽斎(うらくさい)好みの茶室だそうです。

謎の広大な屋敷の正体は

福寿園を出て宇治川上流に歩いて行くと、目を引く家がありました。

とても広い!

しかも表札の文字が謎。アートです。

そして正門の他にも奥まった門があり、全体的にとても風情があるのです。

地図で調べてみると、福寿園茶工房に隣接して、朝日焼の作陶館や工房があり、窯元のお宅かなと思いました。あのアートな表札も「朝日焼」と読めそうですね!

朝日焼は、宇治の朝日山麓で、代々茶器を中心に製作されている窯元。徳川将軍家の茶道師範役となった小堀遠州から「朝日」の二字を与えられ、自分好みの窯として茶道具を造らせた「遠州七窯」の1つです。

「宇治茶」と「茶の湯」と共に朝日焼も発展し、多くの大名や茶人に珍重されました。

あの『京都人』ドラマで登場する「羊山窯」のロケ地は宇治だった

工房には登り窯もあり、12代目の次男(現在の窯元は16代目)松林鶴之助は、民藝運動に大きな影響を与えたイギリス人陶芸家バーナード・リーチがイギリスで築いた登り窯(西洋で初めての登り窯)を改修しています(この登り窯は現存)。

「登り窯」「バーナード・リーチ」………どこかで聞いた組み合わせです。昨年春放送されたNHKの『京都人の密かな愉しみblue修行中』の最終回で、陶芸家見習の宮坂釉子が語っていた台詞の中に出てきました。

ドラマでは確か嵯峨野の「御室焼(おむろやき)」という設定だったはず。でも2つのキーワードが妙に引っ掛かりました。

調べてみると、宇治には朝日焼の他、炭山地区に工房が10軒集まっていて(京都の市街地から移転など)、ドラマに登場する「御室焼 羊山窯」のロケも実は炭山地区で行われていたそうです。

宇治と言えば、宇治茶のイメージでしたが、焼き物も有名なんですね! 今では京都五条坂だけでなく、山科区や宇治市で製作された陶磁器も「京焼・清水焼」と呼ぶそうです。

気になるホテルと発電所

さらに上流に進むと、同人誌『ハハキギ』で活躍した、歌人で国文学者の田中順二氏の歌碑。

読みにくいのですが「何釣ると 言へば もろこといふ子らに 宇治塔ノ島 日ハまだ暮れず」という歌が刻まれているそうです。

その塔の島よりも、更に向こうの宇治川左岸にある建物に目が釘付け。建物の上に丸いドームが載っています。なんだろう?

どうやら「花やしき浮舟園」というホテルが、屋上でグランピング(ホテル並みのサービスを野外で愉しむ魅力的なキャンプ)施設を造ったようですね。ドームはテントだったのです。

さらに進むと、関西電力宇治発電所の門。発電所はもっと奥にあるのでここから建物は見えないのですが、110年前に建てられた水力発電所が、今でも現役で稼働しているのはすごいです! 中を見学してみたい!

この発電所から流れ出る水が宇治川に合流する場所に架かるのが、観流橋。

先ほど塔の島から見た時には、かなり水の勢いがありました。赤い橋が観流橋です。

発電所は赤煉瓦の近代化遺産だそうです。難工事の末に完成したというのは、黒四ダムと同じですね。

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