2019年12月22日(日)、杉乃井ホテル本館をチェックアウトした私たちは、シャトルバスでJR別府駅へ戻った後、帰りのバスの時間まで、別府駅や北浜周辺を散策しました。
JR別府駅の不思議な銅像 別府の恩人・油屋熊八
JR別府駅前で目を引くのが、この銅像。サンタクロースではありません。
これこそ、私財をなげうって別府の観光開発に尽力した実業家・油屋熊八(1863~1935)の像です。ちなみに、平常はこんな姿のようでした。
この銅像は彼の偉業を称え、大分みらい信用金庫から2007年に依頼されて建てられたとか。
天国から舞い降りた熊八が「やあ!」と呼びかけていて、マントにしがみついているのは、地獄めぐりの小鬼のようです。可愛い!
大分では、ラグビーワールドカップの試合も行われたのですね。知らなかった(恥)。
レトロな繁華街と商店街
駅前の繁華街を歩いてみました。
キリン一番搾りが、いい広告を出しています。
最近では見かけなくなった名画座もありました。
別府ブルーバード劇場という映画館。
長期滞在の湯治客もいる別府には、映画館は欠かせないようですね。
商店街も行ってみました。どうやら本格営業するのは夜からかな?
昭和風の懐かしいラーメン屋もありました。食べてみたかったな。
竹瓦温泉
商店街を歩いていくと、ものすごく立派な建物が見えてきました。
実はこれが、別府市営の共同温泉。竹瓦温泉です。100円で入浴できるそうです。
明治12年の創建で、当時は屋根が竹で葺かれていたのでこの名前になりました。
歴史ある重厚な建物は、2009年に近代化産業遺産に認定されています。どことなく、道後温泉本館を連想させる建物でした。
とても入りたかったのですが、バスの時間を考えると無理なので断念。次は絶対、ゆったり砂湯を楽しもう!
別府タワーに登ってみた
砂湯は断念しましたが、30分くらいなら時間があったので、福岡空港へのバス乗り場にも近い別府タワーに行ってみました。
途中見つけた、亀の井バスのレリーフ。油屋熊八さんが始めた事業です。
雨の中、何とか別府タワーにたどり着きました。
雨なので眺望はよくありませんが、街の雰囲気はよくわかります。
北浜という地名は、まさに「浜」でした!
ラクテンチも見えました。
ただ少し気になったのは、窓ガラスが所々ひび割れしていたこと。
調べてみると、一時経営難に陥って解体撤去も検討されたのだとか。
でもこの別府タワーは、東京タワーや通天閣などを設計し、「塔博士」と呼ばれた内藤多仲(たちゅう)の「タワー六兄弟」の1つで、1960年代には多くの観光客で賑わったのです。
2007年には、登録有形文化財にも登録されています。
全日本タワー協議会にも加盟しており、ちょうど私たちが展望を楽しんでいた時、全20タワースタンプラリーの完全制覇を達成した人がいて、受付スタッフが記念品を渡すように連絡していました。
20タワースタンプラリーというものがあるんですね!
今回はバスの時間が気になったので、スタンプ帳は購入できなかったけれど、また今度、天気のいい時に別府タワーを訪れて、スタンプラリーに挑戦してみたいです。
その時には、どうか窓ガラスの修理ができていますように。
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