ニャウンウーののどかな光景
2019年12月27日(金)、ヤンゴンから仏教遺跡として有名なバガン観光の拠点となるニャウンウーへ、エアKBZで到着した私たち。
シュエズィー・ゴォン・パヤーを見学した後、徒歩で次の目的地へ向かいました。
途中で見た露店。
果物を売るのは珍しくないのですが、陶器を売っているのは珍しかった。
この辺りの名産なのでしょうか。水を入れたりするのかな。
牛の引く車(本物も見ました)や、天秤棒を使ったり頭の上に物を載せて運搬する人々もたくさんいます。
あちこちに、名も無い仏塔があって、そこら中遺跡だらけ。仏塔は番号で区別されています。
日本の明日香村みたいな感じかなと思いました。
ティーロミィンロー寺院
50分ほど歩いて、次の目的地・ティーロミィンロー寺院へ到着。
周辺の仏塔に比べるとひときわ大きく、駐車場には物売りもいたりしてなかなか賑やか。
赤煉瓦で作られた3階建ての寺院ですが、最上部は修復工事中でした。竹の足場が、東南アジア的ですね。
1975年の地震で損傷し、その後修復されたようです。それまでは、2階部分にも上がることが出来たのだとか。
ミャンマーにもいた「くじ引き国王」
この寺院は、1215年(日本では鎌倉時代初期)、バガン王ナンダウンミャーが、この地で王位継承者に選ばれたことを記念して建てたもの。
ナンダウンミャーの父親で第7代国王だったナラパティシードゥーは、白い傘を真ん中にして、その周りに5人の息子たちを並ばせ、倒れた傘がそのうちの一人を示したとき、その息子を次の王とすると決めていました。するとその傘は傾いて、ナンダウンミャーを示したため、次の王に選ばれたと言われています。
ナンダウンミャーはティーローミンローとも呼ばれ、その名前の意味は、「王になるように傘が望んだ者」。寺院もその名前に由来し、建立された場所もまた、ナンダウンミャーが王として選ばれた場所とされています。
日本史ではくじ引きで将軍になった室町幕府6代将軍・足利義教が有名だけれど、ミャンマーにも傘占いで国王になった人がいたのですね。
ミャンマーの仏塔
これは、ミャンマーの多くの仏塔に共通する特徴なのだと後で分かるのですが、仏塔の中には4体の大きな黄金の仏像が、それぞれ東西南北を向いて安置されていました。
仏塔内部にある通路を通って、東西南北それぞれの仏像に参拝します。
日本では見られない表情の仏像ですね。
参拝者がとても多く、跪いて熱心に拝んでいる人も。私たちも日本語で「金箔貼りませんか?」と声をかけられたりしました(断りました)。
この門の上の飾りは、日本人が寄付したようですね。
美しい外観と境内の土産物屋
元々この寺院には、白いスタッコ(化粧しっくい)が塗られていました。
今でもまだ、一部残っている個所がありました。
こういう細部の装飾も、美しいですね。
外観の装飾も細かいです。
建物を取り巻いて、土産物屋が並んでいましたが、風鐸を売っている土産物屋があって、風がそよぐと美しい音を立てていて、これもとても素敵でした。
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