『麒麟がくる』ゆかりの地・伊丹 荒木村重の謀反と一族の悲劇

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有岡城は駅のすぐ前!

NHK大河ドラマ『麒麟がくる』には、数々の城が登場します。

岐阜城、福知山城など、天守閣が再現されている城の場合は早くから観光地化されていますが、駅から少し離れています。

今はなき「城跡」となると、もう少し交通の便が悪いところも多く、明智光秀の生誕地説のある岐阜県の城、坂本城址や安土城址は、バスやタクシーのお世話になりました。

ところが、兵庫県にある有岡城(伊丹城)址は、JR伊丹駅から徒歩1分!

公共交通機関を主に利用している私には、とてもお財布に優しい城でした。

もちろん、アクセスの良さだけがこの城の魅力ではありません。

何度も大河ドラマに登場した伊丹城を、改めてご紹介しましょう。

平城だけど守備力抜群! その理由は惣構え

伊丹城は平城(ひらじろ)という、平地に築かれた城です。

この城は南北朝時代に摂津国の国人(こくじん 地方の有力武士)・伊丹氏によって築かれ、最初は「伊丹城」と呼ばれていました。

日本最古の「天守台」があったとも言われています。

この城を攻め落としたのが信長の家臣となった摂津国・茨木城主の荒木村重でした。

彼は摂津国を信長から任され、伊丹城を大改修して「有岡城」と改称。

そのときに設けられたのが、「惣構え」と呼ばれる施設です。

惣構えというのは、城だけでなく城下町一帯を含めて、外周を堀や石垣、土塁などで囲い込む構造。

戦国時代になると盛んに造られ、小田原城や大坂城の惣構えは有名ですが、なんと最古の惣構えがこの有岡城だったのです。

天然の河岸段丘に、城は築かれました。

今はここに堀があったとは想像もできませんが、昔は伊丹川、猪名川、駄六川が流れる天然の要害だったそうです。

人工の堀も造られ、東西0.8km、南北1.7kmにもおよぶ防御ラインが、信長の大軍による攻撃を1年間も防ぎました。

井戸跡もありました! 水もしっかり確保されていたようです。

夫に見捨てられた? 家族たちの悲劇

荒木村重が信長に謀反を起こした理由については諸説ありますが、「パワハラを受けた」「面子を潰された」という説には、他の信長の家臣たち(明智光秀や松永久秀など)の謀反理由とも共通性があるのでは?

どうも信長は、部下の気持ちがあまりわからない(というか、他人の気持ちがわからない?)上司のようです。

やっぱり一緒に仕事したくないタイプかも。

そして私がもう1つ気になるのは、荒木村重が家族を見捨てたこと。

彼は形勢が悪くなると、単身有岡城から脱出し、嫡子・荒木村次(妻は明智光秀の長女)の尼崎城へ(下は少し離れた場所に「平成最後の城」として復元された尼崎城。地図は元々の城跡の場所です)。

美人で有名だったという妻の「だし」ではなく茶道具と共に脱出した彼の行動については、単身で毛利氏と談判し、援軍を呼ぶためだったとする説があるのですが、真偽はわかりません。

一方信長は、「尼崎城と花隈城を明け渡せば、おのおのの妻子を助ける」という約束を、村重に代わって有岡城の城守をしていた荒木久左衛門(池田知正)ら荒木の家臣たちと取り交わしました。

家臣らは織田方への人質として妻子を有岡城に残し、尼崎城の村重を説得に行くものの、村重は受け入れず、窮した家臣らは妻子を見捨てて出奔してしまったのです。

城主や重臣たちが逃亡した有岡城は、あえなく落城。信長は見せしめのため、人質の処刑を命じました。

まず尼崎城に近い七松(ななつまつ)で、城に仕えていた女性たち(いわゆる「女房衆」)122人を処刑(七松八幡神社に慰霊碑あり)。

そして村重の妻「だし」や一族・重臣の家族たち36名は、京都市中を引き回された後、六条河原で斬首されてしまいます。

そのようなことを考えれば、荒木村次(村重の嫡男)が、明智光秀の娘を早めに離縁して親元に送り返したのは、せめてもの情けだったのでしょうか。

ちなみに信長が懸命に捜索した荒木村重父子は、生き延びています。

どんな気持ちで、逃亡後の人生を送ったのかな?

軍師官兵衛が幽閉されていた有岡城

さて有岡城といえば、『軍師官兵衛』の主人公・黒田官兵衛が1年間幽閉されていた場所としても有名です。

黒田官兵衛は一体この城の、どこに幽閉されていたのでしょうか。

「有岡城の土牢」に幽閉されたとしかわかりませんが、きっと日当たりの悪い地下だったのでしょう。窓から藤の花は見えたそうですが。

大河ドラマでの軍師官兵衛役は岡田准一さん、助けに行く腹心の部下は栗山善助(濱田岳さん)、母里(もり)太兵衛(速水もこみちさん)、井上九郎右衛門(高橋一生さん)。

今考えても、すごいイケメン揃いですね! よく笛を吹いていた九郎右衛門さんが懐かしい。

実際の官兵衛は、この幽閉で左足関節に障害が残り、頭部に醜い瘡ができたり髪が抜けたりと、皮膚病も煩ってしまったそう。

余談ですが、『麒麟がくる』では羽柴秀吉がちょっと凄みがありすぎて、軍師官兵衛は出る幕がなさそう。

と思っていたら、最終回でなんと!濱田岳さんが黒田官兵衛を演じられるのだとか。これもちょっと楽しみですね!

 

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