昔の町並みを残す大宮通り
2019年2月24日(日)、明智光秀の最期の地をたどり、明智藪や首塚などを訪れました。
この後は少し気分を変えて、NHK『Core Kyoto 京のカフェ文化~一杯の珈琲 都人のもてなし』で紹介された、京都のおしゃれなカフェに行ってみることにしました。
吉田山の「茂庵」というカフェを訪れた後、
次に向かったのは、珈琲工房てらまちという店。
最寄り駅の京都地下鉄東西線二条城前駅から、徒歩で南へと歩きます。
歩いたのは、大宮通り。かつては、平安京の「東大宮大路」だった道ですが、二条城によって途中がとぎれています。
昔ながらの町並みが残っていました。大宮通りの二条城北側は西陣織で繁栄した地域で、ここでも関係する古い店を見ることができました。
二条陣屋という史跡もあります。商家ですが大名の宿泊所にもなったため、防火や防犯に備えた(忍者屋敷のような仕掛けもあるらしい)建築で知られています。
残念ながら、見学は予約制。今回はご縁がありませんでした。
町家建築のカフェ・珈琲工房てらまち
大宮通りを南に歩いていくと、三条通で商店街にぶつかります。
この商店街は「京都三条会商店街」。千本通と堀川通を結ぶ、大きな商店街です。
めざす珈琲工房てらまちは、三条大宮より少し西にありました。
明治から続く町家を使っているカフェで、なんと今年で築100周年!
カフェとしての営業も20年近いそうです。
1階にはカウンター席もありました。
常連さんかな? 皆さん思い思いにくつろいでおられます。
カウンター席でマスターとお話するのもいいですね。
今回は階段近くのテーブル席へ。
京都町家の特徴の1つ天窓。煙出のためだけでなく、いざ火事となった場合、火勢が上に抜け、周囲の家屋への延焼をしにくくする効果があるのだとか。
人口密集地である京都の町家にとって、防火は最大の関心事ですね!
京焼の器でいただく美味しいコーヒー
この店のもう一つの特徴は、器にもこだわっていること。
すべて京焼の器だそうです。
ハウスブレンドの珈琲を、京焼のコーヒーカップでいただきます。
カップの口当たりは、確かにいいと思いました。
購入すれば、かなりの金額ではないでしょうか。
贅沢なひとときです。
ケーキも美味しくいただきました。
四条大宮駅への途中で見た本能寺跡の石碑
店を出た後、三条通から更に南へ進み、阪急の四条大宮駅まで歩きました。
立派な寺院があったので、少し寄り道。平安時代に「市の聖」と呼ばれた空也を本尊とする「空也堂」です。
そしてその近くにあったのが、この石碑。
信長が討たれた、本能寺跡です! 今、観光客で賑わっている「本能寺」は烏丸御池(京都市役所の近く)にありますが、
「本能寺の変」後、秀吉の命令で移転させられたのです。信長が亡くなったのは、実はこの場所。
現在の「本能寺跡」は、特別養護老人ホームなどの入る福祉施設になっていました。
でも同じ建物にある消防分団の器具庫には、「本能」の文字が。歴史の記憶は受け継がれています。
今日は期せずして、明智光秀と織田信長、それぞれの最期の地を巡る旅となりました。
コメントを残す