『逃げ上手の若君』ゆかりの地5 鎌倉五山の格式と石窯ガーデンテラスのある浄妙寺

スポンサーリンク



『週刊少年ジャンプ』に連載が始まった『逃げ上手の若君』の舞台の1つは、鎌倉です。鎌倉時代末期から南北朝時代を描く、異色の時代設定。

『逃げ上手の若君』ゆかりの地4 足利直義の墓 冷静沈着な尊氏の弟はあの肖像画のモデル?

2021.03.14

『逃げ上手の若君』ゆかりの地3 護良親王の墓 動乱の中に散った悲劇の親王

2021.03.13

『逃げ上手の若君』ゆかりの地2 北条氏滅亡の地・東勝寺跡と腹切りやぐら

2021.03.12

『逃げ上手の若君』ゆかりの地1 若君の父・北条高時の菩提を弔う宝戒寺

2021.03.11

『週刊少年ジャンプ』連載『逃げ上手の若君』 日本の歴史を変えた若君とは?

2021.03.09

先日、その鎌倉を訪れる機会がありました。

足利義兼によって創建された浄妙寺

前回足利尊氏の弟・直義(ただよし)の墓がある場所として紹介した浄妙寺。

『逃げ上手の若君』ゆかりの地4 足利直義の墓 冷静沈着な尊氏の弟はあの肖像画のモデル?

2021.03.14

拝観料が必要で、大人100円。

臨済宗建長寺派の寺院で、鎌倉五山の第五位という格式のある寺院です。

ちなみに鎌倉五山とは、室町時代、3代将軍・足利義満によって完成された臨済宗寺院の格付けのこと。

建長寺(5代執権・北条時頼創建)、円覚寺(8代執権・北条時宗創建)、寿福寺(北条政子創建)、浄智寺(10代執権・北条師時もろとき創建)、浄妙寺(足利尊氏のご先祖で北条時政の娘婿&北条政子や源頼朝の義弟・足利義兼創建)の順です。

「五山の第五位」というと最下位だからたいしたことはない!と思いがちですが、実は全く違うのです。「五山」の下に「十刹(じっさつ)」「諸山」「林下(りんげorりんか)」のグループがあるので、五山の最下位といえども、とても格式の高い寺院といえるでしょう。

昔はかなり広い境内を持ち、23の塔頭寺院がありました。足利直義が幽閉され、彼が急死したのも塔頭寺院の1つ、延福寺。

現在の本堂。江戸時代中期の建物で、昔は茅葺き屋根でしたが、銅板葺きになっています。

本尊は釈迦如来です。

禅宗寺院らしく、庭もとてもきれいでした。

年に一度、生け花などに使われる花々に感謝を込めて、この花塚で花供養が行われます。

墓地の一角には、足利尊氏や直義兄弟の父である、足利貞氏の墓もありました(最初はこれが、足利直義のお墓かと思った)。

直義がここに幽閉されたりお墓があったりするのは、元々足利氏にゆかりのあるお寺だったからですね。

「鎌倉」の地名の秘密はこの寺に? 藤原鎌足伝説

この浄妙寺には、「鎌足桜」という、不思議な桜がありました。

まだ咲いてはいなかったのですが、名前がちょっと気になります。

調べてみると、あの藤原鎌足(当時はまだ中臣鎌足)が大化の改新の後、鹿島神宮に参詣する途中、この地(由比の里)に宿泊。

鹿島神宮の祭神・タケミカヅチは、中臣(なかとみ)氏の氏神だったのです。

成田空港周辺御朱印巡り&うなぎグルメの旅3 JR佐原駅から鹿島神宮へ

2019.12.21

そしてその夜、夢に現れた老人から「鎌槍(鎌という伝承もあり)をこの地に埋めれば天下はよく治まる」というお告げを受けました。

鎌槍とは上の写真のような槍で、鎌足はこれを幼少時に稲荷の神から授かり(!)、お守りとしていつも持っていたそうですが、お告げに従ってこの寺の裏山に埋めました。

今回は行きませんでしたが、「鎌足稲荷神社」が、その場所なのでしょう。

これにより「鎌倉」という地名がついたというのです。

そして同じ伝説の残る千葉県木更津市の高蔵寺から、「藤原鎌足が高蔵寺の高倉観音を参拝した際に、持っていた桜の木の杖を地面にさしたところ、それが根づいて桜の木となった」という伝説を持つ「鎌足桜」が、2008年に送られてきたのだとか。

どんな花が咲くのか、見てみたいですね!

喜泉庵と石窯ガーデンテラス

浄妙寺には、喜泉庵という茶室と

石窯ガーデンテラスというカフェレストランがあることでも有名らしいです。

どちらも浄妙寺の拝観料100円払って入る境内敷地内ですが、石窯ガーデンテラスはかなりの人気店のようでした。

かつて通信次官や大阪府知事などを歴任し、貴族院議員にも任じられた犬塚勝太郎邸だった築100年のドイツ風洋館(詳しくはこちらをご覧ください)。昔は浄妙寺塔頭の延福寺でした。

そのドイツ風洋館の庭を本格的イングリッシュガーデンとし、広い庭を眺めながら英国貴族になった気分で、ランチやイングリッシュガーデンが楽しめるという店です。

近くには足利直義のお墓もあります。

藤原鎌足伝説からイングリッシュガーデンまで、古いものも新しいものも受け入れて、それが素敵に調和している面白い寺院だなと思いました。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です