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世尊院釈迦堂の回向柱
TVでも紹介される善光寺御開帳の映像でよく登場するのが、回向柱(えこうばしら)。
善光寺御開帳の時に本堂前に建てられる木の柱なのですが、これは巨大な卒塔婆(そとば 追善供養のため経文や題目を書いてお墓の後ろに建てる縦長の木片)らしい。
45㎝角で高さ10mの回向柱は、江戸時代より松代(まつしろ)藩から奉納される慣しとなっており、現代においても、松代町の方々のご協力により寄進され続けています。

御開帳で人々の前に現れた善光寺前立本尊の右手に、金の糸を結び、それを五色の紐(「善の綱」)につなぎ、本堂の外に出ると白い布に結ばれて回向柱につながって、前立本尊と回向柱が直に結ばれることになります。
回向柱に触れると、前立本尊に直接触れたのと同じ利益があり、来世の幸せが約束されるらしいです。これはぜひとも触ってみたいもの!
でもかなりの行列だったので、私たちの案内役を務めてくれた定円坊の木藤さんはこの本堂前の回向柱をあきらめて、もう1つ別の回向柱に行こうと案内してくれました。
それが、仲見世通り(善光寺仁王門から山門まで続くにぎやかな通り)の

中ほどにある世尊院の釈迦堂前の回向柱。
前回のブログの最後で紹介した如来堂旧地を背にして仲見世通りを曲がると、世尊院釈迦堂の回向柱が見えました。

確かに人がいません! これはラッキー! 少なすぎてびっくりです。消毒してからゆっくり触りました。
現世の仏、釈迦如来との縁を結ぶ
木藤さんによると、世尊院釈迦堂の回向柱は現世の仏である釈迦如来、善光寺本堂の回向柱は来世の仏である阿弥陀如来とそれぞれ縁を結ぶためのもの。
回向柱に触れることで、現世と来世の両方で幸せになれるのですね。
極楽浄土に行きたいのはもちろんですが、現世でも幸せになりたいので、結縁できてよかったです。
お堂の内部も撮影可能でびっくりしました。

日本でここだけという、等身大の銅製の迦涅槃像(鎌倉時代作)がご本尊。
そしてご本尊に負けるとも劣らない存在感を放っていたのが、摩利支天。

陽炎の女神、武士の守護神として知られていますが、「ここぞという勝負所で誰にも悟られず運を開く」というのはいいですね! この中央の厨子の中の仏さまだと思うのですが、よく見えませんでした(達磨が目立ちすぎ)。
善光寺本堂の回向柱で阿弥陀如来と結縁
木藤さんの案内は、世尊院釈迦堂で終了。その後は2時間ほど自由時間となりました。
仲見世通りを仁王門まで歩いて散策していましたが、待ち時間表示の電光掲示板(すごい!)によると、本堂の回向柱は35分待ちとのこと。
これなら大丈夫と思い(ご本尊の真下の暗闇を歩き、「極楽の錠前」を手探りで探す「お戒壇巡り」は50分待ちなので諦めました)最後尾に参加。
間近で回向柱を見ましたが、やはり大きい! 思ったよりも早く、行列は進みました。並んでよかった! 無事に阿弥陀如来とも結縁できました。

回向柱は両手で触ることはできず、どちらかの手のみです。柱にも抗菌作用を持たせた光触媒コーティングが施されていますが、触る前にはしっかり消毒してくださいね!
不動明王の結縁柱も登場
回向柱に触った後は、善光寺の本堂周囲を散策していると、立派な寺院を見つけました。
それが山門脇にある大勧進。

善光寺の25の天台宗寺院(宿坊)を束ねています。

とても立派な寺院で、善光寺住職の2人のうちの1人(御貫主 おかんす)も住んでおられます。早速護摩堂を参拝。

その護摩堂前にも、なぜか回向柱が! 木藤さんも説明しなかったこの柱は何だろう? と調べてみたところ、御開帳に合わせ、厄除けの御利益がある護摩堂の不動明王と結縁するための「結縁柱」として、初めて境内に建てたそうです。
本堂前や世尊院釈迦堂の回向柱と同様、五色の糸で不動明王と結ばれています。
今年はちょうど厄年(後厄)みたいなので、厄除けの御利益がある不動明王と縁が結べて本当によかった!
これも善光寺如来のお導きかもしれません。なむなむ。
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