三島水辺の文学碑
2021年3月21日(土)、三島市を訪れることができました。
三嶋大社を参拝した後、三島駅を目指して歩いていたら、美しいせせらぎ(桜川)と出会いました。
しかもカルガモ(?)が泳いでる!
街の中心部なのに、こんな光景が見られるなんて、とても素敵な街だと思いました。
調べてみるとこの辺りは文学碑が多く、「三島水辺の文学碑」と呼ばれているエリアでした。
上は明治から昭和にかけ活躍した歌人・窪田空穂(くぼたうつぼ・1877~1967)が、三島市の名園・楽寿園を訪れたときに詠んだ1首。この歌人のことは知りませんでした。
司馬遼太郎さんの文学碑もありました! 司馬さんは、三島に一泊二日滞在されたようですね。
波乱万丈! 楽寿園の歴史
窪田空穂が訪れた楽寿園は、現在「三島市立公園楽寿園」として、親しまれているようです。
でも残念ながら、私達が訪れたときは営業時間外でした。とても残念!
この辺りは、約1万2千年前に富士山が噴火したときの溶岩流の末端なのだとか。
溶岩流は地下の水路を保護したため、溶岩流末端からは大量の地下水が湧き続けることになりました。
静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社の湧玉池や白糸の滝、山梨県忍野村の忍野八海などと同様、三島市も大量の湧水に恵まれ、楽寿園の小浜池もその1つなのです。
明治時代、小松宮彰仁親王がこの地を別邸とし、豊富な湧水や溶岩流の地形を生かした日本庭園を造園。
その後は元韓国皇太子の李 垠(り ぎん)の宮殿になったり、伊豆の資産家に売却されたりしながら、現在では三島市の所有になっているそうです。興味深い歴史に彩られた公園だなと思いました。
源兵衛川せせらぎの遊歩道を歩く!
楽寿園は見学できなかったのですが、楽寿園の小浜池から流れ出た水は、源兵衛川となって、南に湧き出していました。
そして遊歩道も整備されていて、私たちは偶然通りかかったので、歩いてみることにしました。
場所はこの辺り。
dilettance cafeという、とてもお洒落なカフェに心惹かれ(現在はお休みされているそうです)
川に降りてみたくなったのです。
ちょうど「時の鐘橋」という、近くにある小さな橋から、川に降りることができました。
川の中に、遊歩道デッキがあるのです。
日本庭園にある、八ツ橋のような場所もあって面白い。
バランス感覚が悪く、怖がりの私は、幅の狭い遊歩道や飛び石などは「川に落ちるんじゃないか」と、内心とてもビクビクしながら歩いていました。
でも頑張って歩いたら、思わぬご褒美!
とても美しい、白い花がいっぱい!
この花はカラーという花。花屋では見たことがありますが、自生(?)しているのは初めて見ました。
里芋の仲間らしいですが、この時期に咲くのかな? 夕暮れに清楚な白い花がよく映えて、とても美しく思えました。
ここにもカルガモかな?
桜もまだ残っています。とてもいい雰囲気でした。
楽寿園には行けなかったけれど、「水の郷百選」に選ばれた三島市らしい風景を見ることができて、とても良かったと思えました。
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