熱海から下田へ! 白浜海岸が美しい!
2020年8月(あの土石流災害の1年前)、熱海を訪れる機会がありました。
2泊3日の予定だったのですが、3日目は思い切って、下田に行くことにしました。
最初の目的地は、下田白浜神社です。
関西人の私にとって、下田は開国のときにペリーが開港させた場所ということくらいしか知りません。どんな場所かな! 楽しみです。
9:40熱海発の伊豆急下田行きの列車に乗り、車窓から見えた伊豆半島東海岸の美しさに感動!
『鎌倉殿の13人』に登場する、伊東生まれの八重さんもこの景色を見たかな?
伊豆急下田駅前からは東海バスに乗り、白浜神社バス停で下車。約10分程で到着します。
途中、白浜海水浴場も見ることができました。
関東ではとても有名な、伊豆最大の海水浴場らしく、白い砂と青い海、そして家々が少ない開放的な眺めは、どこか海外のリゾートビーチのようです。
このビーチの近くに、下田白浜神社がありました。赤い鳥居が鮮やかです。
三嶋大明神の后神を祀る神社
伊豆半島の先端近くにあるこの神社は、正式には伊古奈比咩命神社(いこなひめのみことじんじゃ)という名で、はるか南方より黒潮に乗ってこの地にやってきた三嶋大明神の、后神となった女神が主神。三嶋大明神や随神たちも祀られています。
亡くなられた歌手の西城秀樹さんが、ここで結婚式を挙げられたそうです。
三嶋大明神を祀る伊豆国一宮の三嶋大社については、先日ご紹介しましたが、まさかこんなところで三嶋大社と御縁があろうとは。
夫婦となった伊古奈比咩命と三嶋大明神は、この白浜に宮を造り、7日間で10もの伊豆諸島の島々を生みました。
白浜海岸にある丘陵「火達山(ひたつやま)」に鎮座するこの神社は、伊豆諸島を祀る古代遺跡と考えられ、伊豆最古の神社の1つとか。すごいですね!
現在でも、古代祭祀の痕跡が発見された本殿裏は、禁足地とされているそうです。
ご神木は天然記念物のイブキという樹木。
幹の中には、薬師如来が祀られていました。
絶景! 大明神岩の赤鳥居
白浜神社の境内には、風車でできたキンメダイという面白いものもありますが、
やはり最大の見所は、大明神岩の赤鳥居でしょう。
境内の奥が白浜海岸になっていて、大明神岩と呼ばれる巨大な岩礁の上に赤い鳥居がありました。
少し歩きにくいですが、岩礁の上を歩いて近づくこともできます。海の方を向いて建っているようです。
隣の岩礁までしめ縄が張られていました。伊勢の二見ヶ浦と雰囲気が似ているようにも思えます。
これは後で知ったのですが、昔は本殿後方海岸の崖下に、「御釜(みかま)」と呼ばれる窪みがあり、常時海水が流れ込んでいます。祭祀が行われた洞窟だと言われる場所。
このしめ縄の左の岩を回り込んでいくのかな?
現在は地震による崩壊のため陸上から訪れることができず、海蝕洞から行くことができるそうです。詳しくはこちらをご覧ください。大潮の日が、衣服を濡らさなくて良いとのこと。
私たちは残念ながら、御釜を訪れることができませんでしたが(洞窟大好きだから残念!)、訪れる場合は安全第一に、そして神聖な場所ということに配慮してくださいね。
コメントを残す