2022年8月27日(土)、初めて秋田県大仙市大曲の花火大会(正式名は「全国花火競技大会」)に行きました。
初めて見た昼花火
大曲の花火大会の特徴の1つは、全国唯一の昼花火の競技大会があること(17:00開始)。
昼花火というのを初めて見たのですが、音や色のついた煙が面白いと思いました。
長い尾を引く花火は、龍のようにも見えますね。五色の煙などは、なんとなく天人や仏様が降臨してきそうな感じもします。
暗くなるころには、光が美しい花火も上がりました。
夜花火よりは観客は少なかったですが、なかなか面白かったです。
これぞ大曲の花火! 美しい夜花火
18:50から、待望の夜花火競技が始まりました。昼花火の時には止んでいた雨が、意地悪なことに振り出しました。時折かなり強く降ります。昼花火の時に軽食を食べておいてよかった。
オープニングのナイアガラ。煙がすごいですね。
この日は煙がなかなか消えてくれず、花火が一部しか見えないこともありました。
「煙が消えるまでお待ちください」というアナウンスもあるのですが、後半特に、煙であまり見えない花火もありました。審査員席からは、ちゃんと見えていたのかな? 採点に支障がなければいいなと思いました。
ちなみに私たちの席は、中央ではなくやや川の上流側だったので、プログラムによっては、真正面から打ち上げてくれて、とても近くで見ることができました。
競技大会の花火もいいですが、大会協賛花火や特別プログラムの花火、スポンサー花火はとても豪華。大会協賛花火はとりわけ人気が高いようで、ひときわ豪華でした。煙の量も半端じゃないです。
花火にもいろいろな種類がありました。スターマインという速射連発花火も素晴らしいのですが
やっぱり日本の花火と言えば、この冠菊かな。
「型物」と呼ばれる、何かをかたどった花火もかわいいですね。
独特の「呼び出し」と迫力の音! 迫りくる花火は圧巻
大曲の花火大会に初めて参加して、驚いたのが花火の番号を読み上げる独特の男性のアナウンス。
昼花火でも夜花火でも、「だい~いち~ご~(第1号)」とか「しか~け~(仕掛=スポンサー花火のスペシャルスターマインなど)」など、よく通る声で、独特の抑揚をつけて読み上げておられました。
そして花火の轟音! 大きな花火になると、おなかの底にずんと響きます。個人的に重低音は大好き。
BGMもよかったです。競技大会では2分30秒という制限時間のため、音楽が不自然な終わり方をして気になることもしばしばありましたが、大会協賛花火や特別プログラムの花火は、1曲ちゃんと使ってくれました。
特に、特別プログラム(前回優勝者が打ち上げる)の「月明かりの下で」はBGMも素晴らしく(後で調べたら『月の繭』という曲でした)、亡くなった人のことを思い出したり、花火の光の1つ1つが人の命や祈りに思えたりして、自然に涙が出てきます。テレビの長岡花火大会や大曲の花火大会の中継で、ゲストが涙ぐんでいるのも納得。今年のNHK大曲花火大会中継のゲスト・柳葉敏郎さんも涙ぐんでおられました。
花火も近くで打ち上げていたり、大きな花火玉になったりすると、花火がこちらにぐんぐん近づいてくるような、或いは逆に自分が花火に吸い込まれていくような、不思議な感覚に見舞われることもありました。
この迫力ある音や感覚は、テレビの中継では感じることができません。雨に降られたり、煙で見えなかったりするけれど、やはり花火は生で見るのが一番だなと、改めて感じました。
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