2022年9月3日(土)、初めて奈良ホテルにキャンペーン価格で宿泊しました。
ホテルの敷地に鹿がいた!
奈良ホテルは春日大社や奈良公園に隣接する、荒池というため池の畔にあります。
ホテルに向かう途中、荒池で鹿を見かけましたが、いくら何でも奈良ホテルの敷地内には来ないだろうと思っていました。
宿泊者専用ラウンジ「桜の間」から見ると、それなりにフェンスもあります。
それなのに翌日の朝、ホテルの敷地内を散歩していると、鹿を見かけました。しかも複数!
悠然と食事中のようです。いったいどこから入ってきたのでしょう。油断も隙もない。
鹿のいるところ、鹿の落とし物もあり。踏まないように気を付けましょう。ホテルスタッフが掃除するのかな。
鹿に食べられないように、厳重に守られている若い樹木もありました。鹿との共存も、大変そうですね。
名勝 旧大乗院庭園に無料で入れる!
ホテルの敷地内に、見晴らしのいい場所がありました。
奈良市街を一望できます。時間があれば、もっと敷地内を散策して、乃木将軍お手植えの松というのも見たかったな(どこにあったんだろう)。
さらに奈良ホテルには、敷地の一部が名勝の庭園となっており、庭園拝観料200円のところ、宿泊客は無料で入場できると知ったのです。
これは早速行くしかない!
しかもありがたいことに、一般観光客は9:00からの拝観ですが、宿泊客は8:30から拝観できるとのこと。
これなら午前中の奈良観光も目いっぱい楽しめそうです。
早速フロントでチケットをもらい、ならまち方面への下り階段を下りて、庭園に向かいました。
名勝の庭園を独り占め!
私たちが利用する「北側入り口」は、奈良ホテルの敷地内にある入り口。
入り口は無人なのでフロントでもらったチケットを門のポストに入れ、自分で門の鍵を開けて入ります(門は開けたら閉めましょう)。
この日の前日にすごい雷雨に見舞われた奈良は、今日はとてもいい天気。
草も雨上がりのせいか、とても美しい色をしていました。まだ時間が早かったせいか、誰もいません。私たちだけで庭園を貸し切り状態! とても贅沢な時間でした。
元々奈良ホテルの敷地一帯は、興福寺の塔頭・大乗院(摂関家出身の住職=門跡がいる)があった場所。大乗院は平安時代から江戸時代にかけてとても繫栄しましたが、庭園は室町時代に徳政一揆のため荒廃してしまいます。
そこで当時の門跡である尋尊(彼の日記はとても貴重な史料だし、興福寺に伝わる日記類を編纂した「大乗院日記目録」を作成したことでも有名)は、慈照寺銀閣の庭園を造った作庭家・善阿弥父子を京から招いて庭園を復興させました。
廃仏毀釈の嵐が吹き荒れる明治時代初頭まで、奈良第一の名園と称えられたのだとか。
その名園が、戦後の整備、発掘調査と復元工事を経て、2017年から一般公開されているそうです。
今回訪れたときは鹿はいませんでしたが、どうやらカラスに脅かされることもあるようですね(今回はカラスもいませんでした)。
時間があれば、「名勝旧大乗院庭園文化館」(一般客も無料)で、大乗院の復元模型や関係資料の展示を見るのもいいかもしれません。
ならまち側の門 奈良ホテルの裏門だけど面白い
庭園の北入り口からホテル敷地内の庭園に戻ると、とても美しい小さなチャペル(挙式用の聖ラファエル教会)もありました。
一瞬軽井沢かと思うような光景です。奈良とは思えない!
教会を過ぎると、ならまち側の門。チェックインの時に入った国道169号線沿いの正門よりも厳めしくなくて、個人的にはこちらの方がお気に入り。でも車やバイクは通れないので、国道沿いの正門から入ってくださいね。
ならまち通りには、このような案内板もありました。
門までの細い道はとても風情があって、古都らしい建物もあり、迷宮を探検しているようで(一本道ですが)、とても面白いなと思いました。車やバイクの宿泊の場合でも、ならまち散策の際に利用できますので、一度利用されてみてはいかがでしょうか。
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