2022年8月5日(金)、午前中は斜里バスが運営する知床浪漫ふれあい号Bコースで知床峠や知床自然センター、知床五湖高架木道を訪れた私たちは
午後からゴジラ岩観光が運営する、15:30発の知床半島ウトロクルーズ(ルシャコース)に参加しました(1人5,600円)。
絶妙なバランスに感動したコケシ岩
クルーズ船は、知床五湖の近くの断崖に来ました。
この辺りの断崖には、不思議な色をした苔が。知床五湖の水の成分がしみだして、こんな色になっているとのことです。こんな苔、初めて見ました。
さらに驚くべきものがありました。中央やや左の、「コケシ岩」です。
顔の部分に見える丸い石は、下の岩に乗っているだけなのだとか。
絶妙のバランス感ですね! この調子でずっと落ちなかったらいいのにな。
カムイワッカの滝とヨウシベツの滝
沖合はるかに知床岬、
そして硫黄山の美しい姿を見ながら進んでいくと
大きな滝が見えてきました。カムイワッカの滝です!
今までの滝より、幅が広いですね。
この滝はカムイワッカ川から流れてくる滝で、水は硫黄などを含む強酸性(上流に「カムイワッカ湯の滝」があります)のため、化学反応で海水がエメラルドグリーンなのだと知りました。
さらに進むと、もう一つの滝。
ヨウシベツの滝です。
この滝も、硫黄成分が含まれる川の水が滝になって流れ落ちているのだとか。
風の強い、寒いルシャ浜でヒグマを見た!
クルーズ折り返し地点のルシャ浜に近づくころ、
半島の上部に低い雲が現れました。
船のガイドさんの注意通り、雲が現れたらそのあと間もなく、突然強い風が、何の前触れもなく吹き始めました。油断していると非常に危険です。体感温度もどんどん下がり(10度くらい下がったかも)、救命胴衣のベストを着ていても寒いくらいでした。
あの知床遊覧船も、急にこのような突風に襲われたのかもしれません。
幸い私たちの船は安全に、野生生物がいそうなルシャ浜周辺を航海できました。
最初に見たのは、エゾシカです。ガイドさんに教えてもらい、これはすぐに見つけることができたのですが、
次にガイドさんが発見したヒグマは、茂みに隠れたり、見えにくいところにいたりして、なかなか見つけることができませんでした。
ヒグマが茂みから出てくるまでじっと待ってくれたり、メンバーがちゃんとヒグマを見ることができたか、スタッフが確認してくれたりなど、小型船ならではの温かい心遣いもありました。
発見したのは、地図で言えば知床林道の終着点。重機などがあるのですが、その浜をヒグマが悠然と歩いていきました。
特に陸地で騒ぎになっていないようなので、誰もいなかったのでしょうか。この辺りには漁師さんの番屋もあり、『ヒグマを叱る男』というNHKの番組でも取材されたとのこと。
とにかく、クルーズ後半はとても寒かったけれど、ヒグマを見ることもできて大満足。
帰りには、往路でも見たカムイワッカの滝に加え、その上段にカムイワッカ湯の滝が並んでいる光景も見ることができました。
クルーズは、ヒグマを探していたりしたので、予定の2時間よりは少し長くなりましたがが、無事にウトロ港に戻ってきました。野生生物や気象条件などで、クルーズ時間は伸びることもあるようです。余裕のある行程でクルーズを楽しんでくださいね。
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