近鉄沿線大和路巡り7 奈良薬師寺の白鳳伽藍と玄奘三蔵院伽藍

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2022年10月15日(土)から、1泊2日で奈良県各地を訪れました。

近鉄西ノ京駅から薬師寺へ

宇陀市にあるたまご肌美人の湯 美榛苑(みはるえん)で1泊した私たちは、

近鉄沿線大和路巡り6 たまご肌美人の湯 美榛苑宿泊&食事体験記

2022年11月15日

16日(日)朝、近鉄で薬師寺に向かいました。最寄り駅は西ノ京駅です。

1番線ホームにある石碑。少し見にくいかもしれませんが「薬師寺」と書いてありました。この石碑に合わせて、ホームの屋根もここだけ高くしているので、元々ここにあった石碑でしょうか。

西ノ京駅から薬師寺はすぐです。

趣のある道を通って薬師寺へ。でも車には注意しましょう。

世界遺産薬師寺 奈良時代の東塔と、再建された白鳳伽藍

薬師寺と言えば、「凍れる音楽」とも評された薬師寺東塔がとても有名。裳階(もこし)という小さな屋根がついているため、五重塔のようにも見えますが、三重塔です。

でも薬師寺にある奈良時代の建物は、この東塔だけなのです。

他の建物は、すべて昭和から平成にかけて再建されたもの。だから色鮮やかなのですね。

ご本尊の薬師三尊像を祀る金堂も戦国時代に焼失しましたが、ご本尊は光背を焼失したものの、仏像本体は無事でした。僧侶など寺の人々の懸命の救出作業があったのでしょう。

藥師如来は人びとの病気や災難を除き、健康と幸福を与えてくださる仏様。両脇に日光・月光菩薩を従えておられます。

薬師如来の台座には、ギリシア由来の葡萄唐草文様やペルシア由来の蓮華文様、インド起源の裸形力神像(蕃人)、そして中国の四方を守る霊獣・四神の像が、東西南北の面にそれぞれ描かれていました。

国宝は撮影禁止なのですが、この台座は複製品が展示され、撮影することができました。やはり奈良は、「シルクロードの終着点」と呼ばれるにふさわしいです。

東塔と並んで、西塔も再建されています。東塔と比べると、色彩が新しいですね。

私のカメラでは、東西両塔が並び立つ姿を境内から撮影することはできませんでしたが(広角レンズが多分必要)、偶然遠くから、並び立っている姿を見ることができました。

薬師寺の御朱印(300円)も頂きました。

玄奘三蔵院伽藍

今回訪れたのは白鳳伽藍と玄奘三蔵院伽藍。拝観料は1,100円です。

でも昔訪れた時は、玄奘三蔵院伽藍って行ったかな? 夫も知らないと言っています。伽藍の場所も、白鳳伽藍からは少し離れていました。

この小さな門が、玄奘三蔵院伽藍の入口。

調べてみると、1991年に創建された伽藍だそうです。それだけ広い敷地が薬師寺にはあったということですね。下の写真は玄奘三蔵院伽藍にあるお写経道場。

古い檀家組織を持たなかった薬師寺が、次々新しい伽藍を再建できたのは、名物管主だった高田好胤師が始めた写経勧進。今でも薬師寺と言えば写経のイメージが強いです。

礼門をくぐると

玄奘三蔵の頭部の遺骨(1942年、南京で偶然日本陸軍が玄奘三蔵の墓を発掘し、中華民国から遺骨の一部を分けてもらったそうです)を祀る玄奘塔や

平山郁夫画伯による『大唐西域壁画』が祀られている大唐西域壁画殿(内部撮影禁止)がありました。素晴らしい壁画を堪能!

この日は不動明王の縁日らしく、僧侶たちがここから白鳳伽藍に向かっています。

白鳳時代の仏像から、昭和・平成に建てられた建造物群まで、時代を越えて脈々と息づいている薬師寺への篤い信仰をみることができました。

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