西国三十三所観音霊場の最難関? 第四番札所・槙尾山施福寺参拝記(後編)

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2022年11月10日(木)、大阪府和泉市に位置する西国三十三所観音霊場第四番札所・槙尾山施福寺(まきおさんせふくじ)を訪れました。

西国三十三所観音霊場の最難関? 第四番札所・槙尾山施福寺参拝記(前編)

2022年12月1日

大阪府とは思えないアクセスの不便さと、本格的な山登りの末、何とか施福寺本堂に到着しました。

撮影OKの施福寺本堂内部

オレンジバスから降りて施福寺への道を登り始めるとすぐ受付があり、参詣者はもれなく入山料500円を支払いました。

それとはまた別に、施福寺本堂で500円を払うと、内部を拝観することができます。

今回私たちは、西国三十三所観音霊場の御朱印(300円)を頂くために参拝したのですが

本堂内部の撮影もOKで、ここにしかない仏像もあると言われ、拝観してみることに。

境内にはかわいい猫もいるらしいのですが、残念ながら会うことはできませんでした。

札所だけれどご本尊は弥勒如来 日本唯一の貴重な観音像も!

施福寺は天台宗の寺院で、ご本尊は弥勒如来(中央)。

釈迦の入滅後、56億7千万年後の未来にこの世界に現われ悟りを開き、多くの人々を救済するとされる仏です。

両脇には文殊菩薩と

西国三十三所霊場の本尊である十一面千手観音像。

施福寺にしかないという、方違(かたたがえ)大観音像。悪い方角とされた方向を修正して吉に変えてくれるそうです。

同じく日本唯一という馬頭観音坐像。足の裏をこちらに見せる形で坐している馬頭観音は、日本でもここだけ。頭頂に馬の頭をつけ、三面六臂の怖い、いや迫力あるお姿です。

西国三十三所札所巡礼を再興した花山法皇が、この山道を登るのに大変苦労され(わかります!)、馬頭観音に助けられて参拝を果たされました。足の裏を見せているのは、足腰を守り健康長寿をつかさどるからなのだとか。昔は60年に一度ご開帳される秘仏でしたが、今は毎日参拝できてありがたいです。

あの山を登って本堂でこの馬頭観音像を拝んでいること自体、足腰が大丈夫ということですが、まだまだ先の長い人生。少しでも長く自分の足で歩ければいいなと、しっかり参拝しました。

このほかにも飛天や

七福神、虚空蔵菩薩などがあってとても見どころが多かったです。

金剛山が見える境内 トレイルコースの入口にもなっていた

訪れた時期はちょうど紅葉の季節に差しかかった頃。

美しい紅葉も楽しめました。

遠くの山々もきれいに見えます。どうもあの山は金剛山のようですね。

境内には、大阪府、奈良県、和歌山県を隔てる金剛・葛城山系の稜線を縦走する長距離自然歩道「ダイヤモンド(金剛=ダイヤモンド)トレール」の案内標識も。

こちらに行くと更なる山登りです。ここはおとなしく引き下がり、バス停へ向かいましょう。

下り道は楽なのですが、落ち葉が滑る箇所があり、急な斜面はやはり膝に応えます。

満願の滝と弁財天と不動尊

下りは上りよりも早い時間で、バス駐車場へと戻ることができました。

でも早く来たからと言って、すぐにバスは来てくれません。バスが来るまで、駐車場周囲を散策することにしました。

おあつらえ向きに、赤い鳥居があり

参道を通ってみると

弁財天社があり

さらに進むと「満願の滝」がありました。落差50mの滝だそうです。

中腹に愛染明王、左に弘法大師

そして右には役行者を祀っています。

境内は広くて多くの神が祀られており

更に少し下ると、満願不動尊という寺院もあり、

明治の神仏分離令まで、滝を中心として神仏が習合していた名残をとどめていました。

「西国三十三所スイーツ巡礼」を楽しむなら槙尾山観光センターへ

満願の滝や弁財天、不動尊を見学しても、バスが来るまでにまだもう少し余裕があったので、

杖の貸し出しを行っていた駐車場近くの土産物店(施福寺参道にはこの店1軒しかない!)・槙尾山観光センターへ。

山里らしいお土産も並ぶ中、「西国三十三所スイーツ巡礼」として紹介されていたのが、草餅と和泉村雨という和菓子。草餅はわかるのですが、和泉村雨はどんなお菓子か知らなくて1本購入(540円)。小豆と砂糖と米粉を原材料とした蒸し菓子です。

詳しくはこちらをご覧ください。上品な口あたりのお菓子でした。

それにしても、スイーツ巡礼とはなかなか面白いアイディア。1か所で色々なスイーツが紹介されている寺院もあり、御朱印よりも完全制覇が難しそうと思うのは、私だけでしょうか。

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