和歌山市見て歩き2 無数の人形が並ぶ加太の淡嶋神社 女性の悩みにも優しい神社 

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2022年11月19日(土)、和歌山市を訪れる機会がありました。

最初の目的地は、加太の淡嶋神社です。

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2022年12月21日

人形供養で有名な淡嶋神社 ずらりと並ぶ人形は圧巻!

加太の淡嶋神社は、南海加太線の加太駅から

徒歩で20分程度で到着しました。

全国の「淡島(粟島)神社」や「淡路神社」の総本社で、元々は友ヶ島にあった神社をここに移したそうです。

運よく食事中のかわいい猫に出会うことができましたが

大量の人形にも出会える神社です。この神社の神の1柱である少彦名命(すくなひこなのみこと)は医薬の神で、安産・子授け・婦人病治癒など女性に関するあらゆることを祈願できるありがたい神。

江戸時代に和歌山を支配した紀州徳川家も、姫君が誕生すると初節句に淡嶋神社に雛人形を奉納したそうで、いまでも雛流しの神事で有名です。

そのためか、全国から供養のため人形が大量に持参されるようになり、一種独特の雰囲気を醸し出しています。

境内には、2万体もの人形が並んでいるのだとか。

晴れた日の朝一番に行ったので、全く「怖い」という感じはなかったのですが(特に動物の人形たち)

種類ごとにずらりと並ぶ数々の人形たちは、やはり圧巻です!

きっと役目を終えた人形たち(正月用の干支の置物含む)を

簡単に処分するのは忍びないという気持ちで、こちらに持ち込まれたのでしょう。

人形にはこんなにいろいろな種類があるというのにも改めて気づきました。上は結納品で使われる「高砂人形」。

福助の人形は、商売をされていた方々からの奉納でしょうか。

こちらは「黒田節」を舞う武士と、能面や戎神の面など、不思議な取り合わせ。

一番迫力のある一画。まるで大阪万博公園にある国立民族学博物館展示室のようです。

市松人形も「髪が伸びる」ということで、怖さを感じる人がいるかもしれません。私も子供のころ、髪が伸びる市松人形の話におびえていたものでしたが、最近では人形の髪の構造で伸びるようになっているとも言われていますね。

ともあれ、淡嶋神社には全国から持ち込まれた(郵送は不可)人形を受け入れる体制はできていました。ルールを守ってほしいとの神社側からのお願いもありました。

納められた人形はお祓いの後、この「浄火」で供養(お焚き上げ)されるそうです。

人形だけではない、淡嶋神社の見どころ

人形の迫力が圧倒的な淡嶋神社ですが、和歌山の海に位置するだけあって、紀伊国屋文左衛門ともゆかりがあるようです。

本殿にあった「紀文の帆柱」。和歌山からミカンを江戸に持ち込んで財を成した紀伊国屋文左衛門は、加太から紀伊半島を大回りしていたそうです。そのミカン舟の帆柱の穴を、願い事をしながら潜り抜けると願いが叶うのだとか。

ちょっと体型的に自信がないので諦めました。ダイエットせねば!

境内には針塚もありました。古くなった針を供養して、裁縫の上達を女性たちは祈ったのでしょうか(私は裁縫は全くダメ)

「塩壺」というこの水は、歯につけると痛みが消えたということから、身体の痛い部分にこの水を付けるといいそうです。

そして、内部撮影禁止の末社。女性の願いをかなえてくださるという神社で、内部には子授けや安産祈願のために奉納されたと思われる男女の生殖器をかたどったものや、婦人病治癒を願って女性たちが奉納した下着などがありました。

なかなか人に言えない女性の悩みも、淡嶋神社の神々(少彦名命、大己貴命、神功皇后)は守ってくださるようです。

御朱印(300円)も頂くことができました。雛人形が描かれていて、淡嶋神社らしいです。

美しい海と加太駅の心遣いに癒される

怖くはなかったけれど、多くの女性たちの願いの重さを感じた淡嶋神社からの帰りに

美しい海を見ることができました(何軒か温泉旅館もありました)。

漁船もたくさん見かけました。美味しい魚が獲れそうですね。

遠くに見えるのは、「地ノ島」かな。

気持ちのいい朝の散歩気分で、加太駅に戻ってきました。

電車を待っている間にホームをよく見てみると、観光客への心遣いがあちこちに感じられます。

メダカも目を楽しませてくれました。

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2022年11月12日

帰りも南海加太線観光列車の「めでたいでんしゃ」には乗れなかったけれど、

充実した加太観光で、満足しながら和歌山市駅に戻りました。

ちなみに、列車のエンブレムは沿線の高校生が企画したそうです。これも新しい発見でよかったです(詳しくはこちらをご覧くださいね)。

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