武雄温泉訪問記1  辰野金吾が珍しく和風建築を設計! レトロな元湯で2種類の温泉を堪能

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2022年12月31日(土)、五島列島の福江島からフェリーと西九州新幹線で佐賀県の武雄温泉に到着。昼食を済ませ、いよいよお楽しみの温泉体験です。

福江島から武雄温泉へ 初めて乗った西九州新幹線と、らーめん砦武雄店の創作ラーメン

2023年2月6日

辰野金吾の遊び心 地上に出現した竜宮城・武雄温泉の楼門

JR武雄温泉駅から目指したのは、現役の「日本最古の公衆浴場施設」である武雄温泉元湯。

駅からは、ぶらぶら歩いて15分くらいです。いくつかホテルや温泉旅館を通り過ぎ

いきなり見えてきたこの門にまずびっくり! 中国風の門というより、竜宮城の門といった方がいいかな? 実はこれは、武雄温泉の楼門(重要文化財)。今まで訪れた温泉で、楼門のある温泉って見たことないです。とてもユニーク!

そしてこれが、あの東京駅も設計した偉大な明治の建築家・辰野金吾氏の設計と知って二度びっくり! 彼の建築物って石造りとかレンガ造りが頭に浮かぶのですが、木造建築も手掛けていたのでした。釘は1本も使われていないそうです。

今回参加することはできませんでしたが、火曜日を除く9:00~10:00に「楼門干支(えと)見学会」が実施されています。

楼門2階天井の四隅には子(ねずみ)・卯(うさぎ)・午(うま)・酉(とり)の4つの干支の彫絵があり、同じ時期に完成した東京駅ドーム天井にある8つの干支の彫絵と合わせると、十二支が揃うようです。辰野金吾も面白いことを考えましたね!

武雄温泉新館で見た辰野金吾の夢

楼門をくぐると正面にあるのが、「武雄温泉新館」。20年前(2003年)に復元工事が完了し、現在は武雄温泉の資料館となっていました(入館無料)。

大正初期に建てられたというこの建物は、辰野金吾が関与した数少ない和風建築で、木造2階建て(重要文化財)ですが

最初は洋館として設計されていたことが、資料室に展示されている図面からわかります。

上は2階で休憩室として使われた和室。

1階には料金に応じて大小の浴場があり(個室もある)、男女の浴場が左右対称に並んでいました。

温泉マークのある浴場や

公衆浴場には欠かせない番台もありました。

中央にある湯気抜きは八角形で、とても素敵なデザイン!

外から見るとこんな形です。

赤と緑が美しい建物は、楼門と同様に竜宮城を思い出させ、この地に竜宮城のような一大温泉リゾートを造ろうとした辰野金吾や武雄温泉の人々の夢が伝わってきました。

日本最古の公衆浴場施設・元湯

いよいよお楽しみの温泉タイム。

楼門を入ってすぐ左側にある「元湯」に行ってみました。

券売機で入泉券を購入。大人は450円でした。「元湯」の他にも共同浴場はあるのですが、「元湯」は、現役の建物としては日本最古の公衆浴場施設という点に興味を惹かれました。

武雄温泉は奈良時代に著された『肥前国風土記』にも登場する歴史のある温泉で、有名人もかなり訪れているようですが、「元湯」の建物は1876(明治9)年に建てられたものだそう。

入ってみると、木造の建物で天井が高く、予想以上に広い浴室でした。レトロ感もあって、とてもよかったです。

「あつ湯」と「ぬる湯」の2種類の湯があり、「あつ湯」はさすがに長時間は入っていられませんでした(この日は45.2℃!)が、2つの湯に交互に浸かっていると、疲れも取れてよく温まることができました。

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