2023年3月3日(金)の夜から、2泊3日で岡山市を訪れました。
姫路駅での長い接続待ち時間解消法
私たちは兵庫県民なので、岡山県は隣の県。
そのため、今回の旅行で新幹線を使うのは、少々もったいないかなと思いました。
昨年は赤穂(あこう)、先月は相生(あいおい)を訪れ、この調子なら岡山にも割と簡単に行けるかなと思ったのです。
ただ、私の仕事が終わってからの出発のため、どうがんばっても、JR三ノ宮駅17:54発の新快速より早い列車には乗れません。
そしてパソコンのお告げによると、姫路駅で接続待ちが28分。岡山駅到着は20:35となりました。
いつも全国旅行支援で旅しているため、今回も岡山の応援クーポンをもらえる予定なのですが、20:35に到着してからホテルにチェックインしてクーポンをもらい、そこから店を探して夕食を食べることを考えると、かなりいつもの夕食タイムから遅くなってしまいます。空腹に耐えられるかどうか、とても心配。
そこで、せっかく姫路駅で長い待ち時間があるのだから、相生を訪れた時、土産物コーナーで相生の土産物以上に目立っていた(そして人気No.1)
姫路のえきそばを食べることにしました。
降りたホームに店がある! 懐かしい国鉄車両の外見の店
私たちの新快速は、6番線に到着し、下りの岡山行は7番線から発車です。いくら待ち時間があるとはいっても、店がわかりにくいとロスタイムが増えてゆっくり食べていられません。
一体、えきそばの店はどこにあるのかなと思っていたら、降りた6番線ホームで、すぐ夫が見つけました。
しかもこんなかわいい店!(下の写真は7番線ホームから撮影しました) ちなみに下り線ホームや新幹線乗り場にもあるそうですが、このデザインの店は、上り線ホームだけみたい。そんなデザインの店に入店できて、とてもラッキーでした。
昔、国鉄時代に急行列車として走っていた「国鉄キハ58系気動車」(ディーゼル気動車)をモデルにしているようです。懐かしいな。
さっそく自販機で食券購入。
ボタンが大きいということは、皆がよく注文する売れ筋商品ではないかと勝手に判断し、天ぷらえきそば大盛と、きつねえきそば大盛を選択。値段はいずれも460円と、財布に優しい庶民の味方です。この時間になると、売り切れ商品もちらほら。
カウンターに置かれたボードに順番に食券を挟み、出来上がった料理(さすがに早い!)を持って空いた席を探します。
かわいい店なので、店の内部もコンパクト。リュックを背負っていると、他のお客とすれ違う時などに苦労しました。キャリーバッグ持参の場合も、注意した方が良さそうですね。
「そば」とは違う独特の「えきそば」 姫路市民のソウルフード
何とか席を確保して一安心。さぁ食べようと、出された料理をよくよく見ると
「そば」なのに麺が黒っぽくない! 一瞬「うどん」と間違えたかなと焦ったけれど、「うどん」より麺が細い気がする。
それでは「中華そば(ラーメン)」かというと、確かに麺はそんな感じもするけれど、だしはどう味わっても和風だし。ラーメンスープではありません。
どうやらメニューを間違えたわけではなく、これが「えきそば」なんですね。店の入り口にも大きく「和風だしと中華麺の絶妙な組み合わせ」と縦書きで書かれ、
ポスターにもしっかり「白い(黄色い?)えきそば」の写真がどーんと紹介されていました。時間が気になっていたので、あまり周囲をよく見ないで入店していたのでした。
後で調べてみると、本来うどんを作りたかったそうなのですが、戦後のモノ不足時代で小麦粉が出に入らず、こんにゃく粉とそば粉を混ぜてうどんのような麺にし、和風だしで販売。ところがうどんは時間がたって伸びてしまうと美味しくないし、腐敗も早い。そこでかんすいを利用した中華そばに近い麺を工夫して、和風だしで販売したそうです。1949(昭和24)年から「えきそば」の名がつきました。(詳しくは「まねき食品」公式HPをご覧ください)
和風だしはとても美味しくて、麺も食べやすい。大盛にしたけれど、夕食はこれだけなので大盛にして良かったかも。
以前の職場で、姫路出身の先輩が時々えきそばの話をされていたのですが、気軽に食べられて他の地域にはない姫路独自の「えきそば」は、姫路市民の誇るソウルフードだなと思いました。
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