朝の連続テレビ小説『らんまん』主人公のモデル・牧野富太郎ゆかりの地を、昨年から今年にかけて訪ねることができました。
昨年6月26日(日)、牧野富太郎が生まれた町・高知県佐川町に行き、富太郎が11歳から教育を受けた名教館(めいこうかん)や富太郎の生家跡に建つ牧野富太郎ふるさと館、牧野公園を見学しました。
それ以外にも佐川町には、なかなか面白い見どころがありますのでご紹介します。
佐川地場産センターにあった精巧な町の模型
最後にご紹介するのは、牧野富太郎ふるさと記念館の受付で紹介していただいた佐川地場産センター。
今までご紹介した観光スポットが集中する「酒蔵の道」ではなく、その1つ北側の大きな道沿いにあります。
ここを訪れたのは、2階に精巧な佐川町の模型があると聞いたからで(入場料無料)
佐川町の模型作家、栗田眞二さん作成の町並み模型が、私たちの予想以上のスケールで展示されていました。
外観だけでなく、内部までしっかり作りこまれているのがすごい!
こんな風に、屋根も開けることができるのです(上は展示場にあった写真)。
さっき見学したばかりの、佐川文庫庫舎もあります。
土佐の伝統的な瓦葺技術が使われているのですが、実物よりも模型を見る方が、屋根の場合はよくわかりますね。
現在は、さかわ観光協会として使われている、佐川文庫庫舎西隣の旧濱口家住宅。
現在はお土産販売や休憩所として使うために改築されていますが
(上は現在の姿)当時は富太郎の実家(岸屋)同様、酒造業を営んでいました。
司牡丹酒造もありました! 酒蔵がどれだけ大きいかがよくわかります。
お酒の実物も展示されていました。ちなみに『らんまん』主人公のモデル牧野富太郎は、酒造家の息子のくせに、お酒はほとんど飲めなかったそうです(その代わりお菓子が大好き)。
佐川町以外の歴史的建造物も!
製作者の栗田さんは、約15年前から国の重要文化財「竹村家住宅」など実際の大きさの1/20サイズの模型を作り続けているそうです(竹村家住宅は、実際の建物も模型も見逃してしまいました)。詳しくはこちらをご覧ください。
佐川町だけでなく、隣接する日高村の旧松岡酒造酒蔵の模型や(今は日高酒造ホールとなっています)
高知城の模型もある!と思ったら、ハワイにあるマキキ聖城基督教会でした。
そしてこちらは、現存しない佐川初代領主・深尾重良(しげよし)の屋敷。現在は屋敷跡しか残っていないので、このように再現してくれると様子がよくわかります。ミニチュアの馬がいるのがわかるでしょうか?
佐川の偉人たちの紹介や牧野富太郎にちなむカフェも
この2階には、牧野富太郎や廣井勇、
そして西谷退三など、
佐川町が生んだ偉大な先人たちが、パネルで紹介されています。
また、「梅花黄蓮(バイカオウレン)」というカフェも併設されていました。梅花黄蓮は牧野富太郎がこよなく愛した花の1つで、佐川町には自生地もあるそうです。
訪れた時は6月だったので、梅花黄蓮の花も見る機会がなく、このカフェも時間がなくて利用できませんでしたが、朝のテレビ小説『らんまん』の第1週目のタイトルが「バイカオウレン」と知って、とても懐かしくなりました。
2月~3月にかけて花が咲くそうです。またいつか、花を見てみたいなと思いました。
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