童謡『春よ来い』の作曲者
2021年5月に、高知県安芸市にある三菱の創業者・岩崎弥太郎の生家へ行きました。
初めて安芸市を訪れたのですが、岩崎弥太郎の生家を訪ねた後、その近くに変わった石碑があるのに気づきました。
梅の花のピンク色が真っ先に目を引いたのですが、よく見ると懐かしい童謡『春よ来い』の歌詞と楽譜が書かれていました。
なぜ岩崎弥太郎の生家にこんなモニュメントがあるのかな?と思っていたのですが、
近くにこのような案内板があったので、謎が解けました。多くの童謡を作曲した弘田龍太郎が、安芸市で誕生していたのですね。
前回紹介した安芸市の地図が描かれた看板ですが
ここにもちゃんと、弘田龍太郎の詳しい解説がありました。私でも知っている『こいのぼり』や『靴が鳴る』なども彼の作曲だったとは知りませんでした。
童謡の里・安芸市
私たちは岩崎弥太郎の生家を見学し、タクシーでJR安芸駅に帰ってきたのですが(途中で野良時計も車窓見学させてくれました)
駅前には、弘田龍太郎に関する説明パネルがたくさん掲示されていました。
こんな顔立ちの方だったのですね! 安芸市の土居で誕生したということは、野良時計の近くに生家があったのでしょうか。
父親は教育者(のちに高知県県会議長も務めた)で、母親は当時流行していた一弦琴の名手だったそう。龍太郎の音楽的才能は母親譲りだったのですね。父親の転勤で3歳までしか高知にはいなかったようですが、やがて東京音楽大学のピアノ科に入学し、卒業後は東京音楽大学の助手になりますが、そこに作曲部ができると再入学し、研究科を卒業後は同校の講師を経て助教授になりました。
1918(大正7)年、鈴木三重吉によって児童雑誌『赤い鳥』が創刊されると、北原白秋らと組んで多くの童謡を作曲したそうです。
童謡と言えば、兵庫県たつの市も童謡『赤とんぼ』の作詞で知られる三木露風の出身地であることを大々的にPRしているのですが(詳しくはこちら)、安芸市も童謡つながりで姉妹都市になっているのですね。
駅前には『靴が鳴る』のモニュメントもありました。
かわいい子供たちの像です。
歌詞と楽譜はこちら。
童謡はとても懐かしく優しい気持ちにさせてくれます。安芸市にはこのようなモニュメントが、全部で10基あるそうです。関心のある方は、ぜひ探してみてくださいね。
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