高知市にある土佐国一ノ宮 土佐神社参拝の旅

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高知駅から土佐神社の最寄り駅・一宮駅へ

高知市と言えば、高知城を擁する城下町というイメージがありますが、高知市には高知県最古と言われる由緒ある神社がありました。それが「土佐一ノ宮土佐神社」。地元では「しなね様」とも呼ばれているそうです。

高知駅から土佐神社に行くために、今回はJR土讃線に乗ります。

高知駅と言えばアンパンマン列車が有名で、遠くからでも見えるのですが、残念ながらこれは特急なので

私たちは各駅停車で

土佐一宮(とさいっく)駅まで移動し、

そこから徒歩で、土佐神社を目指しました。この日(2022年6月27日)は月曜日だったため、途中まで県立高知東高校の生徒たちと一緒に歩きました。

長宗我部元親が再建した社殿は、戦勝を願った珍しい「入蜻蛉」形式

土佐一宮駅から20分ほど歩くと、土佐神社の立派な楼門(神光門)が見えてきました。

土佐藩2代藩主・山内忠義(一豊の甥)の造営で、土佐国の一宮にふさわしい風格です。土佐歴代の支配者たちが篤い信仰を寄せたという神社だというのがよくわかります。江戸時代、歴代の藩主は参勤交代の時、ここで休憩をしたらしく、そのため道がとても広くなっていました。

楼門からは、参道がまっすぐに伸びていました。

鳥居が見えてきましたが、拝殿に行くためにはまだまだ奥に進まなければなりません。

途中に見える朱塗りが鮮やかな鼓楼(時を知らせるための太鼓がある)も、山内忠義の造営なのですが

実はそのほかの主な社殿は、山内氏以前に土佐を支配していた戦国大名・長宗我部元親(ちょうそかべ もとちか)によって再建されたもの。高知城にはあまり面影を残していないように思える長宗我部元親ですが、この土佐神社にはとてもゆかりのある人物でした。

案内板の地図を見ると、主要社殿は茶色い十字型になっています。これは土佐神社独特の「入蜻蛉(いりとんぼ)」形式と呼ばれ(本殿が頭になります)、戦からの凱旋報告を意味するのだそう。

十字型を造っている社殿の1つ・拝殿です。

土佐神社の祭神は、一言主命(ひとことぬしのみこと)と味鋤高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)。味鋤高彦根命は大国主命の子で、産業繁栄・金運上昇の神であり、一言主命は和合協調の神として、一言で物事が解決されるという信仰があります。

本殿です。拝殿が素木造りの簡素な建物であるのに対し、本殿は鮮やかな色を見せていました。

社殿参拝の後は、ぜひ志那祢の森巡りを

この本殿の近くで見つけたのが、この看板。

神社の住所であり、別名にもなっている「志那祢(しなね)」。ここに「志那祢の森」があり、約10分で巡れるというので行ってみました。

まず摂社の参拝。左から事代主神社・西御前神社(祭神未詳)・大国主神社です。

事代主神社はこんな感じ。皆それぞれ簡素で、趣のある神社でした。

さらに奥に入っていくと、木々の緑が気持ちいい!

ご神木の大杉。

そしてパワースポットの礫石(つぶていし)。土佐大神が、鎮座地を定めるために投げた石なのだとか。古くはこの石を磐座(いわくら)として、祭祀が行われたとする説もあるそうです。とにかく聖なる石ですね!

こちらは樹齢800年で倒木の恐れがあったご神木の杉の大木を伐採した際、その木の根元の部分を「輪抜(わぬけ)祓所」として祀ったもの。

切り株でできた輪を3回定められた方法でくぐると、心身が浄められ、大木の長寿やたくましさを授かるというので、私たちもやってみました。

そして禊岩(みそぎいわ)。かつてはしなね川の禊場所にあった岩が、ここに移され祀られています。この岩もパワーがありそうですね。

最後は縁結びのパワースポットと評判の厳島神社へ。

1周わずか10分程度で、木や岩のパワースポットをたくさん巡ることができました。古い時代の神・土佐大神は、きっと木々や岩、もろもろの自然を司っている神なのだろうなと思えました。

「志那祢の森」ではありませんが、この木が突き抜けている休憩所にもびっくり!

隣接する社務所で、御朱印(300円)も頂くことができました。

なお、昔の神仏習合の名残で、土佐神社の隣には四国八十八か所霊場第三十番札所の善楽寺があります。仕事を完全リタイアしたら、お遍路さんで行ってみたいな。

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