幻の映画『寅次郎花へんろ』と、寅さん地蔵
2023年12月29日(金)、念願の伊尾木洞(昨年のNHK朝の連続テレビ小説『らんまん』で、オープニングシーンのロケ地となった場所)見学を済ませた私たちは、
土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線を利用して、今夜の宿がある高知市内へ移動しました。昨日からさんざんバスに乗っているので、たまには鉄道にも乗りたくなるのです。
伊尾木洞から最寄りの伊尾木駅まで行く途中、偶然「寅さん地蔵」を発見!
大小2つのお地蔵様(小さい方は彩色や着衣がよりリアル)はいずれも寅さんの面影が濃厚で、旅の安全と縁結びにご利益があるとか。写真中央にあるのは「お遍路が一列に行く虹の中 風天」という句碑もありました。ちなみに「風天」は、俳句を趣味とした渥美清さんの俳号です。
実は全国を舞台にしたと思っていた『男はつらいよ』シリーズですが、高知県が舞台の作品はなかったのです! これにはびっくり!
そこで『男はつらいよ』のロケ誘致運動が、伊尾木町を中心に始まり、その甲斐あって1996(平成8)年に第49作『寅次郎花へんろ』の高知ロケが決定していましたが、渥美清さんが亡くなり幻となりました。その翌年、「寅さん地蔵」が建立されたのだとか。
晩年は病と闘いながらの撮影だった渥美清さん。改めて、お疲れさまでした。そして、今までどうもありがとうございました。
伊尾木駅とその周辺
伊尾木駅に到着!
無人駅なのですが広くてきれいで、トイレもとてもきれいなので感動しました。
でも駅の目の前には、津波避難ビルがそびえています。高知県の避けられない現実。どうかこのビルに、誰も上らなくて済みますように。
一方駅の待合室には、先ほど見た、伊尾木洞と寅さん地蔵のポスターが!
駅のホームにも、寅さんが! 「いおき トラオ君」という伊尾木駅のキャラクターは、高知県出身の漫画家、やなせたかし先生によって描かれたもの。
伊尾木駅のキャラクターは、お地蔵様にもなっている寅さんなんですね!
土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線のユニーク車両
伊尾木駅を含む土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線は、21駅全部に、やなせたかし先生がデザインしたキャラクターがいます。詳しくはこちらをご覧くださいね。
中でも印象的だったのは、「あかおか駅」の「あかおか えきんさん」。幕末の頃赤岡町に住んでいた絵師の弘瀬金蔵(通称:絵金)がモデルです。
駅のキャラクターだけでなく、この鉄道は車両も斬新! やなせたかし先生の描いた各駅のキャラがデザインされている一般車両も素敵なのですが
私たちが普段乗る阪神電車も真っ青の、「阪神タイガース応援列車」にはびっくり!
沿線の安芸市に、阪神タイガースのキャンプ地があることから誕生したそうです。
全国の阪神ファンは、ぜひ乗りに来てください!
阪神電車(武庫川線含む)より、タイガース愛が強そうな車両でした。
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