寺院と教会の見える風景
2024年2月24日(土)、初めての平戸観光を満喫し、最後の目的地・松浦(まつら)史料博物館を堪能して
ホテルに向かう途中、偶然面白い風景に出会いました。
それが「寺院と教会の見える風景」。
道標もあり、平戸を代表する景観の1つとして、観光スポットとなっていました。
その風景がこちら。
奥の教会は、聖フランシスコ・ザビエル記念教会。1931年に建てられましたが、1971年にフランシスコ・ザビエルの像が聖堂の脇に建立され、「聖フランシスコ・ザビエル記念教会」と呼ばれるようになりました。
手前の寺院は、瑞雲寺という禅寺。かつては対立したキリスト教と仏教ですが(初代平戸藩主・松浦鎮信は熱心な真言宗信者で、領内のキリスト教徒を排除)
今では、寺院の屋根瓦や坂道に沿った塀の瓦に
教会の尖塔や十字架が調和しています。異国情緒あふれる、平戸らしい絶景でした。
夜景も美しい幸橋
ホテルに向かう時に、もう1つ気になった風景が、この存在感ある橋。
茶色い建物は市役所なので、市の中心部にあるのですが
人が渡っている様子が、あまりなかったのです。渡ったらダメなのかなと思ってしまいました。
後で調べてみると、この橋は「幸橋(さいわいばし)」という石のアーチ橋。
元々平戸の中心部を流れる鏡川には橋は架けられず、船で両岸を連絡していましたが、第4代平戸藩主・松浦重信時代に木造の橋が架かり、長年の不便が解消されたのを祝い「幸橋」と名付けられました。
第5代藩主・松浦棟(たかし)の時代に石橋に架け替えられ、平戸オランダ商館の石造建築に携わった石工から伝授された技法が用いられたことから「オランダ橋」とも言われるそう。
夜になると、ライトアップされてとても美しいです。
もし平戸に泊まらなかったら、この美しいライトアップを見ることはできなかったでしょう。
夜になって、やっとこの橋の上を渡ることができました。
平戸イギリス商館跡はどこ?
この時は夜も遅かったので、橋を渡ってその先を探索することは諦めたのですが、後で調べてみると、
対岸には、「英国商館遺址之碑」という立派な石碑があるようです。平戸のオランダ商館については、復元されて観光名所にもなっていますが
イギリス商館跡は、場所がまだよくわかってないのでしょうか?
平戸オランダ商館通りでも、イギリス商館跡の石碑を見たのですが
ここは1621年の古地図から推測された場所。現在は、こちらが有力視されているようです。
それではどうして幸橋近くにも石碑があるのかというと、1927年に石碑が建立された時には市街地に適当な場所がなく、またここにイギリス船を繋いだ「イギリス松」と呼ばれた大きな数本の松があったためと言われています。
ともあれ謎の多い平戸イギリス商館。いつか道路工事の際などに、遺構が発見されるといいですね。
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