春日山城本丸からの景色は最高!
2024年3月23日(土)、上杉謙信の居城として名高い春日山城跡(上越市)を目指すべく、早朝登山を敢行した私たち。春日山神社側から始まる登山道の、思わぬ雪に難渋しながら、直江屋敷、毘沙門堂、護摩堂などを経て、何とか本丸に到着です。
本丸は、標高189mの春日山の山頂にありました。
この数字だけ見ると、そんなに高くもない山のように思われますが
眺望は素晴らしいものでした。眼下に広がるのは、頚城(くびき)平野。古代から越後の国府や国分寺が置かれていました。直江津から高田まで見渡すことができます。
直江津港や日本海も見えました。港に出入りする船も、しっかり見張ることができます。
多くの支城や砦が春日山城を囲んでいることも、案内板からわかりました。晴れたらこんな景色なのかな。
天守台が能登半島地震の被害に遭っていた!
本丸周辺を散策していた時、1か所通行止めの道がありました。
きっと雪が積もっていて、冬場は危険なのだろうと気にも留めなかったのですが(自分の足元に注意するのが精いっぱい)、後で売店まで降りてきて、シャッターに貼られた貼り紙をよく読んでみると
どうやら通行止めになっていたのは、「伝」天守台(見張り台があった場所?)への道のようでした。天守台には全く気付かなかったのですが、能登半島地震の翌日に天守台でひび割れが2か所見つかり、春先まで立ち入り禁止になっているとのこと。応急処置として土砂でひびを埋め、水が入らないよう土嚢(どのう)袋でふさいでいるのだとか。
能登半島地震で、上越市では最大深度5強が観測されています。被害が大きかった能登半島の状況は、連日ニュースで見かけますが、上越市でも色々な場所で被害が出ていたのだと改めて知りました。
それにしても「春先」っていつなんだろう? 越後の春っていつからなのか、ここでも考えてしまいました。
春日山城を支える大井戸
次に、本丸から少し下ったところにある大井戸に行ってみました。この辺りは「井戸曲輪(くるわ)」とか「井戸丸」とも呼ばれています。
水の確保は、城づくりにあたって最重要課題の1つですが、この大井戸は築城時から今日まで、どんな日照りでも涸れることがなかったと言われています。
大井戸の直径は、10mもあるそうです。一面雪だし、下を覗くのが怖かったので、本当に今でも満々と水をたたえているかは確認できませんでしたが、地形にも恵まれ、水にも恵まれていた春日山城は、やはり難攻不落のすごい城だったのだなと思いました。
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