雪の時期はお勧めしない景勝屋敷への道
2024年3月23日(土)、上杉謙信の居城として名高い春日山城跡(上越市)を目指すべく、早朝登山を敢行した私たち。春日山神社側から始まる登山道の、思わぬ雪に難渋しながら、直江屋敷、毘沙門堂、護摩堂などを経て、何とか本丸に到着。山頂からの眺めを堪能し、大井戸も訪れました。
次に夫が目指したのが、景勝屋敷。直江兼続の主君で、上杉謙信亡き後に後継者となった養子(姉の子)です。
私も行きたいのですが、大井戸からは急な雪の坂道(階段あり)が続きます。これがとても怖くて、夫に助けてもらいながら少しずつ少しずつ進みました。
やっと到着した景勝屋敷。他の屋敷よりも大規模です。でも二の丸とは少し離れた場所にあり、二の丸や三の丸を通って山を下りようと思えば、先ほど通った急な雪の坂道を、また上らなければなりません。下りよりは怖くなかったのですが、エネルギーは使いました。
上杉三郎屋敷や米蔵がある三の丸
帰りは二の丸から三の丸を経由して、上杉謙信公銅像前に行くコースを進みました。どうやらこの道が、本丸への最短ルートのようです。行きの道よりもまだ雪が少なくて、少しホッとしました。
本丸の真下に位置する二の丸。
更に下ると、北条家出身(北条氏康の七男)で上杉謙信のもう1人の養子、後に「御館(おたて)の乱」で上杉景勝に敗れて自害した上杉景虎の「三郎景虎屋敷」や
米蔵がある(ここまで米を運ぶだけでも大変!)三の丸。
城の中核設備が置かれていたと考えられています。
三の丸へ下りる途中で見つけた、可憐な紫の花。カタクリだったらいいな。
甘粕屋敷を過ぎれば、謙信公銅像まであと一息。雪のない車道を歩けるのが、本当に嬉しかったです。
彼岸明けの林泉寺はまだ冬景色
せっかくここまで来たのだから、少し足を延ばして、林泉寺に行ってみることにしました。
林泉寺は長尾家の菩提寺で、長尾景虎(後の上杉謙信)が7歳~14歳まで文武の修業を積んだ寺。上杉謙信の墓や、川中島合戦の戦死者供養塔もあるとか。
春日山神社に再び戻り、急な石段を下りて(雪がなくてよかった!)歩くこと15分ほどで
林泉寺に到着。立派な総門は、謙信公祭の時だけ扉が開くそうです。時刻はまだ8:40ですが
境内に入ることはできました。
でも嫌な予感漂う貼り紙。今はまだ「冬季」ということですね。
立派な山門。「春日山」の扁額が掲げられていますが
実は裏に回れば、上杉謙信筆「第一義」の扁額(複製)があったらしい。下調べしていないと、こういうことがよく起こります。
曹洞宗のお寺らしい、厳粛なたたずまい。
本堂も参拝できました。
でもやはり。墓所への道は封鎖されています。まだ「冬季」なんですね。雪の様子を見たら納得ですが。
墓所の案内図もあるのですが
どれが誰のお墓かよくわからない。きっとあの中のどれかに、上杉謙信の墓所があると信じて、遠くから手を合わせました。
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