徳川綱吉の母・お玉が再興した今宮神社とやすらい祭
2024年4月14日(日)、京都市北区紫野にある今宮神社に行ってきました。
目的は、本日14時から境内で行われるというやすらい祭を見ること。昼食も兼ねて、今宮神社名物・「一文字屋和輔(いちもんじやわすけ)」通称「一和」(いちわ)のあぶり餅を食べた後
今宮神社に参拝しました。
東門から境内に入り
本殿に参拝。祭のためか、参拝者も多いですね。
今宮神社や、やすらい祭を復興したのは、徳川綱吉の生母・お玉(桂昌院)。西陣の八百屋の娘から将軍の生母に立身出世した彼女から、「玉の輿」という言葉もできました。
中世の風流の流れを汲む素朴な歌と踊り
境内での祭は14:00頃とHPには書かれていました。それまで祭の行列=練り衆(ねりしゅう)は、各地区を練り歩いて、事前に御神酒を奉納した家の前で歌と踊りを披露するのです。
行列が来るまで、日陰を探して拝殿の近くで立って待っていましたが、行列が来るのが14:30と案内があった時にはちょっとめげそうになりました。時間とともに見物人は増えていきます。
やがてどこからともなく笛の音が聞こえ、拝殿の周囲を、待ちに待った行列が通りました。
祭の花形の鬼の姿も! 赤い独特の衣装です。太鼓や鉦を持っていました。
笛や囃子を担当する人たち。子供たちの姿もあります。地域の人たちが守り伝えている祭だというのがよくわかりました。囃子の言葉の意味がよくわからないのですが、素朴なメロディーで覚えられそう。
拝殿を2周し、本殿の前で祝詞奏上の後、いよいよ「やすらい踊り」が始まりました。散る花びらと共に広がる疫病の神を鎮めるため、花が早く散らないように祈る「鎮花祭(ちんかさい)」なのだとか。
先ほど演奏された、素朴な音楽に合わせて鬼が躍ります。怖ろしい踊りかと思っていたら、どこかのどかで、ユーモラス。中世の祭りの形式・風流(ふりゅう)の流れを伝えているそうです。本殿だけでなく、摂社・疫神社の前などでも祝詞奏上や踊りの奉納はありました。
赤鬼と黒鬼も登場! 地域の人々が支える伝統の祭り
最初の練り衆(川上やすらい)の後、次の練り衆(上野やすらい)が登場。
こちらは人数も多く、3本の鉾や
2本の花笠も登場。
この傘の中に入ると、無病息災が得られるのだとか。
囃子方の人たちです。
なんと、扇に歌詞が書かれていました! とてもいい声で、いいメロディー。でも意味が解らない(涙)。合いの手がどうしても「よーへい」としか聞こえない(涙)。そしてこれが何度も繰り返されるので、すっかり覚えてしまいました。
笛を担当する人たち。大人から子供たちまで大勢で、こうして伝統が継承されていくのだなと思えます。
かわいい子鬼の姿も。お化粧していて、お稚児さんのような、特別な存在のように見えました。
こちらの踊りは、黒い髪の鬼と赤い髪の鬼が登場し
踊りも人数が多いので、上手く撮影できませんでしたが、ダイナミックな動きがありました。見物人の中には、家族を応援しているような雰囲気の人もいて(外国人観光客の姿もありました)、この伝統的な祭りがこれからもずっと続いていけばいいなと思いました。
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