「光る君へ」ゆかりの福井県巡り3  黄金の紫式部像が立つ紫式部公園

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黄金の紫式部像がまぶしい!

2023年8月末、NHK大河ドラマ『光る君へ』で描かれる紫式部が、京都以外で唯一暮らした福井県越前市武生(たけふ)を訪れました。父・藤原為時の越前国司就任に伴い、彼女も同行したのです。

JR武生駅からタクシーで「紫ゆかりの館」を訪れた後、

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「紫ゆかりの館」に隣接する「紫式部公園」に行ってみました。

紫式部を記念した公園なので、黄金の紫式部像が立てられていました。

遠くからでもよく目立つのですが(台座には、鳳凰が羽を広げたように、2枚のレリーフがはめ込まれています)

近くで見ると、表情がよくわかります。文化勲章受章者の彫刻家、圓鍔勝三(えんつば かつぞう)氏が制作した像からは、彼女の美しさや聡明さ、意志の強さがよく伝わります。ちょっと十二単が重そうですが、足先は都の方を向いているのだとか。

レリーフの右側は、武生に向かう藤原為時一行。木ノ芽峠辺りで荷物を担ぐ人たちをねぎらいながら、輿から降りて一休みする紫式部。この時は日常着の袿(うちぎ)姿です。

一方左側は、紫式部が仕えた中宮彰子(藤原道長と源倫子の長女)が皇子=敦成(あつひら)親王を出産し、その五十日(いか)の祝いの席で、藤原道長に祝賀の歌を所望されている場面。こちらの紫式部は、正装の女房装束(十二単)着用です。

紫式部の視線の先にあるものは

この黄金の紫式部像の視線の先にあるものは、

この庭園の背後にそびえる美しい山。福井県の越前市と越前町にまたがる「日野山(ひのさん)」という山で、美しい山の形から「越前富士」と呼ばれている山です。

紫式部が日野山を詠んだ歌の歌碑もあり

「紫ゆかりの館」にも、この歌は展示されています。日野山の雪を見ながら、都の冬を懐かしんでいるようですが、ホームシックになっているのかな。

ちなみに日野山は、JR武生駅のホームからも見ることができました。

寝殿造庭園で、結婚前の紫式部を偲ぶ

紫式部公園は、平安時代の貴族の邸宅でよく見られたように

池をめぐらし、寝殿造の釣殿をしつらえています。

赤い橋がアクセントになっていて

吉永小百合さんによって植樹された木(映画『千年の恋ひかる源氏物語』の記念)もありました。

黄金の紫式部像の背後にある歌碑の中には、紫式部が越前で、求愛してきた藤原宣孝(のぶたか)に返した歌も刻まれていました。「春になったけれど、私の心は解けません」と求愛を拒んでいるようですが、本当に嫌なら完全無視を決め込んでもいいのです。

陽気で世渡り上手で経済力もある宣孝ですが、父親と同じくらいの年と思われ、妻子も多く(紫式部と同じくらいの年の息子もいる)、紫式部は正室(北の方)にはなれません。側室(妾)の立場でもいいのか、本当にこの男性でいいのか、心は揺れ動いていたのかな。

結局彼女は越前滞在1年余りで、父親を残して都へ戻り、宣孝の妻となることを決断しました。この辺りの事情は、大河ドラマではどのように描かれるのでしょうか。

なお、公園にはもう1つ紫式部の歌碑があり、「身のうさは心のうちにしたひきて いま九重に思ひみだるゝ」と円地文子さんが揮毫されています。訪れた時には、彼女の歌碑も探してみてくださいね。

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