初めての、雪のない兼六園
2024年9月26日(金)、夫と金沢へ。金沢は今年の春(4月20~21日)にも訪れたのですが、今回はその時に訪れることができなかった場所を中心に、観光することに。
そしてその最たるものが、兼六園でした。金沢に行く観光客が、必ず訪れる場所と言ってもいいのですが、私たちは12年前に、雪の兼六園を一度訪れたきり。
雪のない兼六園は、まだ行ったことがありません。
石浦神社の参拝後に
すぐ近くにある兼六園の真弓坂口から入園しました。大人1人320円です。
この時期は、7時から入園できると知ってびっくり!
朝早い時間だと、観光客も少なくてゆっくりできそうです。
兼六園発祥の地・瓢池と2つの手水鉢
入園してまず目に入ったのは、ひょうたんの形をした瓢池(ひさごいけ)。
この池が、兼六園発祥の地なのだとか。池に滝や茶室を加えて、庭園として整備したのですね。
高さ6.6mの翠滝(みどりたき)から、水が流れ落ちていました。
庭園でも最も古い建物という夕顔亭という茶室の前には、「伯牙断琴(はくがだんきん)の手水鉢(ちょうずばち)」がありました。
中国の琴の名人・伯牙が、自分の琴の音を唯一理解してくれた友人の死を悲しみ、彼の死後は二度と琴を手にしなかったという故事を、手水鉢に浮き彫りにしているらしいのですが、もう少し近くで見ないと見えない!(目が悪い)
その右手には、ヤシの茎と根の化石でできた「竹根石(たけねいし)手水鉢」。竹の化石のように見えるので、この名がついたそうです。
化石が手水鉢になっているなんて、これも驚きでした。
日本最古の噴水は、兼六園にあった!
更に歩いて行くと、1本の噴水が見えてきました。日本庭園に噴水は珍しいなと思ったのですが、ごく普通のありふれた噴水(失礼!)だったので、通り過ぎようと思ったら
実はこれが日本最古の噴水なのだとか。幕末の1861(文久元)年、加賀藩第12代藩主・前田斉泰(なりやす)が造らせたもので、これから訪問する霞ヶ池から石管で水を引き、水位の高低差だけを利用して吹き上げさせているそうです。
古写真も残っていました。
黄門橋を探せ!
金沢へ向かう北陸新幹線の車中で、偶然読んだ車内雑誌『西Navi北陸9月号』に兼六園の特集があり、園内の橋が紹介されていました。
その記事で初めて知った「黄門(こうもん)橋」が、この近くにあるらしく、探し回り、
やっと見つけました! 一枚の石(金沢郊外で採掘される戸室石)でできた橋としては、園内で最大です。長さ6mで幅は1m。実際に渡ることもできます。
でもなぜ「黄門」橋なんだろう? 黄門と言えば、あの時代劇でおなじみ『水戸黄門』しか出てこないのですが、調べてみると、加賀藩主でも何人か、「黄門」(中納言の中国語読み)になった人はいたのでした。「前田中納言」という呼び名は、よくドラマでも使われていたと思い出しました。
この橋は、中納言だった加賀藩第2代藩主・前田利常を称えて名付けられたそう。それにしても、前田家と「黄門」は、なかなか結び付きませんね。
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