秋の奥能登旅7  路線バスで珠洲から輪島へ 見たかった時国家は公開を終了していた

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バス停下時国は、下時国家の近くだった!

2023年10月26日(木)、初めて奥能登を訪れた私たちは、無事に最初の目的地である珠洲(すず)市のタクシー観光を終え

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本日(もしかしたら、今回の旅行全体を通しても)最大の難関、珠洲市から輪島市への移動のため、

まず16:33すずなり館(「道の駅すずなり」にある特産物販売所)前発の「珠洲市コミュニティバス 大谷飯田ルート 町野行」に乗車し、

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ほぼ予定通りの時間に、バス停「下時国」に到着しました。珠洲コミュニティバス(すずバス)の親切な運転手さんは、私たちが下時国で乗り継ぎのために降りると知ると、その手前のバス停「曾々木口」の方が、椅子があるのでいいですよと勧めてくれたのですが、やはり下時国で下車しました。

その理由は、「平時忠の子孫・時国家が近いかもしれない」から。

調べてみると、やはりバス停の近くに「下時国家」、次のバス停「上時国」の近くには、「上時国家」がありました。

バス停下時国に、輪島駅行の北鉄奥能登バス(路線図はこちら)が到着するのは18:31。時間通りに来たとしても、約70分の待ち時間です。もちろんこの時間に訪れても、外側しか見えないのはわかっていたのですが、せめて下時国家だけでも行ってみようと思いました。

平時忠の子孫・時国家 本家も分家も閉館していた!

なぜか昔から、私は平清盛の正室・時子やその同母弟の時忠が大好き。特に時忠は、武家の清盛らとは違って下級公家の系統でありながら権大納言にまで昇進し、実務に優れた文官ながら豪胆、そして目的のためには手段を択ばず、政界の荒波を潜り抜けたすごい人物だと思います。

なんとなく昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に登場した大江広元に似てるかな?(大江殿も大好きです) 昔の『新・平家物語』では山崎努さん、11年前の『平清盛』では森田剛さんが演じられていました。

すずなり館には、「だいなごん巻」というお菓子が売られていて、

てっきり「平大納言」と呼ばれた時忠にちなんだ土産物かな?と思っていたのですが、能登大納言小豆で作られたお菓子でした。時忠とは関係ないのかな。ちょっと残念。

「この一門(平家一門)にあらざらむ人は、皆人非人なるべし」という暴言を吐いた彼ですが(清盛が言ったのではありません!)、壇ノ浦敗戦後は娘を源義経に嫁がせて保身を図ります。しかし義経が兄の頼朝と対立すると、時忠は状況の悪化を悟り、配流先の能登国に赴きその地で死去。時忠の子・平時国の子孫が能登で豪農となり、「時国家」となりました。大庄屋を勤め、農業や製塩、そして北前船による廻船業などで繁栄。

しかし時国家の所有地が加賀藩領と越中土方領に分割され、管理が煩雑となったため、1634年に時国家は本家の上時国家(越中土方領、のち天領=幕府直轄領となる)と、分家の下時国家(加賀藩領)に分かれました。

そして悲しいことに、下時国家は2020年11月29日に、上時国家は今年2023年8月31日で、公開を終了していたのです!

時忠ファンの私も、数年前にNHK『新日本風土記』で北前船に興味を持った夫も、これを知って大ショック。

いつか行けると思って先延ばしにしていると、よくないですね。

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