春に見逃した金沢の見どころを訪ねて9  金沢21世紀美術館(後編) 考えるより感じるアート

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体験するアート

2024年9月28日(土)、今日は金沢旅行2日目です。前夜合流した長女と3人で、金沢駅近くにあるゲストハウス・金澤屋昭和町から、この日最初の目的地である金沢21世紀美術館へ向かいました。

春に見逃した金沢の見どころを訪ねて7  金沢21世紀美術館への道 用水とアートのまち金沢

2024年10月14日

ラビットチェアや「ダプンタ・ヒャン:知識の伝播」という大きなオブジェに感動しながら、

春に見逃した金沢の見どころを訪ねて8  金沢21世紀美術館(前編) プールは予約制&インスタ映えアート

2024年10月15日

更にコレクション展Ⅰの展示を、見て回りました。面白い作品がいっぱいで、例えばこの「ピン=ポンド・テーブル」(ガブリエル・オロスコ作)は

一風変わった卓球台。

中央には、ネットの代わりに蓮の花。これは展示品だから、触っちゃいけないのかと思っていたら

ここで卓球してもいいみたいでした(楽しそう!)。プレイする姿も含めて、アートなのかな。

他にも、不気味なのか可愛いのかわからなかった、懐かしのaiboを思い出させる犬や

妖怪百目みたいな美女(「Feel Your Gravity」木村太陽作)。

牛乳パックの中を、皆がのぞいているから、何があるのかなと思って私ものぞいたら

ちょっと気持ち悪い小さな人形?がうじゃうじゃ。

「これもアート?」と驚いたのが、この「浮くもの/沈むもの」(島袋道浩作)。近隣の八百屋で選ばれた野菜が、「作品」となり、傷む前に交換され、食べるよう指示されているとか。

野菜が、作家と業者、 鑑賞者そして学芸員らに展覧会期中、絶えず対話を設ける契機を与えているそうです。実際、時間によって、野菜は浮いたり沈んだりしているようでした。

Lines(ラインズ)—意識を流れに合わせる

次に私たちが鑑賞したのが、特別展「Lines(ラインズ)—意識を流れに合わせる」。

大巻暢嗣作「Plateau 2024」は、静かに動く振り子が、時々刻々と変わりゆく日本海の中心部・大和堆(やまとたい)の姿を描いているのだとか。

圧巻は、高さ12mの「パースペクティブ」(エル・アナツイ作)。どうみても織物のようにしか見えませんが、

金属ボトルのキャップ、牛乳缶の蓋、アルミの帯など、廃棄された素材から作られた織物だとか。

消費文化が世界に与える影響や、アフリカの文化的、社会的、政治的背景に対する感受性の反映をダイナミックに表した大作とのこと。

その他にも印象的な作品が多く(上は横山奈美作「Shape of Your Words [in India 2023/8.1-8.19」)

意味がよくわからないけれど、そのスケールの大きさに感心したり(上はマーク・マンダース作「4つの黄色い縦のコンポジション」)

これもアートなのか……、と感心したり。こちらも難しいことはさておき、とにかく見て、感じて、楽しめばいいのかなと思いながら見て回りました(上はマルグリット・ユモー作「ハニー・ホルダー」)。

スイミング・プールの地下部

常設展示のスイミング・プール(レアンドロ・エルリッヒ作)はやはり今でも大人気。

地上から見た時と、地下から見たときとでは、印象が違います。

このプールは、透明のガラスの上に深さ約10センチの水が張られているだけで、ガラスの下は水色の空間です。

地下部を鑑賞できるのは、約5分ほどですが、写真も十分撮れたし、不思議な感覚を味わうことができて、やはり見てよかったと思いました。

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