2024年紅葉狩りバスツアーを振り返る5 読売旅行で行く高野山壇上伽藍

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同期の桜供養塔と清浄心院の紅葉

2024年11月11日(月)、読売旅行

世界遺産登録20周年記念 高野山奥之院めぐりと丹生都比売神社 日帰り(1人9,730円)

に参加した私たちは

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いよいよ最後の目的地である高野山壇上伽藍(だんじょうがらん)を目指します。弘法大師・空海が高野山を開創した際、最初に諸堂を建立した地区で、先ほど訪れた奥之院と並ぶ高野山の二大聖地として、信仰を集めているのだとか。

ただその前に、最終案内書に書かれている通り、「一の橋 天風」で30分間のお買い物タイム。

たとえ予定が大幅に遅れていたとしても、業者との契約があるだろうから、買い物タイムは削れないようでした。ただ私たちは、柿と御朱印さえ頂けばもう大満足なので、買い物はやめて、付近の散策に出かけました。

まず私たちが驚いたのが、一の橋近くで見たこの光景。

木立の中に突然、白い大トトロ(かなりスマート)が出現したのか!と思ったのですが、後で調べてみると、「同期の桜供養塔」という、海軍戦没者の慰霊塔だったのです。塔は千手観音の慈悲と不動明王の怒りの炎を具現しているのだとか。

高野山は、第二次大戦末期の昭和19(1944)年に軍隊に徴用され、1万人の練習生を擁する海軍航空隊予科練の本拠となっていたのです。練習生は卒業すると、特攻隊員として各戦闘基地へ散っていきました。今まで知らなかった、戦争と高野山の歴史にびっくり。

この辺りの紅葉が、とてもきれいなことにも気づきました。

奥之院より断然きれい!

清浄心院という宿坊の辺りでした。

高野山壇上伽藍の無料エリア

買い物タイム終了後再びバスに乗り、金剛峯寺前の駐車場へ向かいます。ここで35分間の散策予定でしたが、最終案内書の行程表より20分ほど遅れて駐車場に到着したのに、散策時間は10分増えて45分間ありました(15:15~16:00)。

この駐車場からは、金剛峯寺にも壇上伽藍にも行けるのですが、散策時間が10分伸びたとはいえ、両方行くのは時間的に無理。迷った挙句、私たちは壇上伽藍を選択。駐車場からは、徒歩10分くらいでした。

金剛峯寺には行けなかったけれど、「六時の鐘」の紅葉を見ることができました。

壇上伽藍へと続く蛇腹路(じゃばらみち)の紅葉も、かなり美しい! この道は、壇上伽藍の紅葉の名所だそうです。

空海により、真言密教の根本道場におけるシンボルとして建立された根本大塔や

金堂は、いずれも有料だったので(どちらも大人1人500円)、今回は遠慮して、無料のエリアだけ散策。それでもなかなか面白かったです。

金堂の前にある中門(ちゅうもん)。

帰国に際して空海が、真言密教をひろめるのにふさわしい場所を見つけるため、唐の港から日本へ向けて投げた三鈷杵(さんこしょう)という法具が、この松に引っかかっていたという「三鈷の松」。

とても立派な松でした。

六角経蔵(ろっかくきょうぞう)や

西塔(さいとう)と

東塔(とうとう)

日本で四番目に大きい「大塔の鐘」(高野四郎)など、見どころがたくさんありました。

ここにもあった神仏習合の名残

壇上伽藍で一番印象に残ったのは、壇上伽藍の西端にある御社(みやしろ)でした。

空海が山麓の神社から勧請し、高野山の鎮守の神として祀ったもので(元々高野山一帯は、丹生明神の神領)

拝殿となる山王社の背後には

丹生都比売(にうつひめ)神社の主祭神・丹生明神など四柱の神々が祀られています。

日本古来の神々も大切にし、真言密教と結びつけた空海の思想は、神仏習合の大きな原動力にもなったのですね。

余談ですが、この御社の狛犬の下半身があまりにもネコ科動物っぽいので、よく見てみると、左側の狛犬には角がある! 実は角がある方が狛犬で、口を閉じており

右側が角のない獅子で、口が開いています。平安時代ごろから、このスタイルが一般的だったのです。今まであまりじっくり見ていなかったから、角があるなんて知らなかったな。昭和以降に造られた狛犬は、両方とも角がないタイプが多いとか。

高野山と神社の関係や、角のある狛犬など、新しい発見がたくさんあった壇上伽藍散策。でも帰りのバス出発は予定よりも30分遅れ、梅田帰着も大幅に遅れました。高野山見学時間をもっと取りたいなら、最初からそう書いてくれればいいのに。もっと実態に即した行程表を示してほしいなと思いました。

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