足摺七不思議に頻出! スーパースターの弘法大師
2024年12月28日(土)、初めて足摺岬を訪れた私たち。万次郎足湯や白山洞門、足摺岬灯台を訪れた後、
次の目的地・足摺岬展望台へと向かいました。
その途中、またまた遭遇した「足摺七不思議」! 「大師一夜建立ならずの華表(かひょう=鳥居)」とあります。
ここに弘法大師が一夜で鳥居を造らせようとしたとき、アマノジャクが鳥の鳴きまねをしたため、大師は夜が明けたと勘違いして、造るのをやめてしまったのだとか。

この石造りの辺りで、鳥居を造ろうとしたのかな?
次に現れたのも、弘法大師! 「弘法大師の爪書き石」です。

弘法大師が金剛福寺を建立するとき、この大きな花崗岩に、爪で「南無阿弥陀仏」と刻みました。

写真では見えにくいかもしれませんが、確かにうっすら刻まれていました。前回紹介したブログでも、亀の背中に乗るなど大活躍の弘法大師。
四国最強のスーパースターかもしれません。
幻のヤブツバキと地獄の穴
更に遊歩道を進みます。この時は気づかなかったのですが、両側の木々は、もしかしたらヤブツバキだったのかな? 足摺岬の先端だけで、6万本ほど自生しているようです。

それだけたくさん自生しているなら、花の1つや2つ、咲いていてもいいはずなのですが、残念ながら、花の見ごろは1月下旬~3月上旬。私たちは、花を見ることができませんでした。

悔しいので、車道のマンホールに描かれていたヤブツバキをご紹介。こんな感じなんですね。

遊歩道を進んでいくと、また面白そうな案内板がありました。その名も「地獄の穴」。
これも「足摺七不思議」の1つなのですが、今まで見てきたものとは段違いの、強烈なインパクトのあるネーミング!

石段を上がった場所にある、小さな屋根付き建物の中に、穴があります。この石段がなかなか昇り降りしづらいので、気を付けてくださいね。

穴の近くにも、案内板がたくさんありました。上の写真は、林の中から発見された昭和末期の解説板を、国立公園指導員の方が清書して、14年前に現物と共に設置したもの。


他にも色々な案内板がありました。注目&関心度の高さもわかるし、紹介されている伝説も、少しずつ違っていたりして面白い。

この穴は、金剛福寺まで続いているらしく(かなり距離があります!)
足摺岬灯台下から金剛福寺まで通じているという洞窟(亀の洞)の途中にあるのが、この穴なのだとか。

この穴に硬貨(賽銭)を投げ入れると、チリンチリンと音がして落ちて行きます。地獄に落ちてしまったかもしれないご先祖様に対して、どうぞ上に上がってきてくださいという願いを込めて賽銭を入れると、地獄にまでその音が響くのが、命名の由来でしょうか。残念ながら、落ち葉や米、賽銭が穴に入ったため、塞がってしまったのだとか。

ご先祖様の霊を慰め、供養するため、私たちも硬貨を入れてみました。林の中から発見された昭和の解説板では、1分間ほど音が聞こえたそうですが、今回は10秒足らずだったかな? いったいこの先の穴は、どこに繋がっているのか(お賽銭はどうなっているのか)、興味深いですね!
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