冬の足摺岬8 東限のビロウ自生地とジョン万次郎の銅像

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平安時代に神聖視された植物・ビロウの東限自生地

2024年12月28日(土)、初めて足摺岬を訪れた私たち。万次郎足湯や白山洞門、足摺岬灯台から足摺岬展望台の見どころなどを見学した後

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足摺岬と言えば忘れてはいけない、ジョン万次郎の銅像を見に行くことにしました。

グーグルマップによると、正しくは「中浜万次郎像」なんですね。銅像は車道近くにあるようなので、展望台から遊歩道を歩いて車道に戻ります。

少し遠回りになりますが、「ビロウ自生地」というのが面白そうなので、行ってみました。天狗の鼻を出て、少し下った山の斜面にビロウが10数本生えています。この辺りがビロウ自生の東限地で、学術的価値が高いのだとか。

ビロウはヤシ科の植物で、古名は「あぢまさ」。沖縄では「クバ」と呼ばれ、天の神様が高いビロウの木を伝って地上へ下りると信じられています。ビロウは神木だったのです。

日本では南西諸島・小笠原諸島・九州や四国南部など、亜熱帯の海岸付近に自生。

平安時代には王朝貴族の間でとても神聖視され(京都にはない、珍しい植物だから?)、上級貴族に許された檳榔毛(びろうげ)の車(牛車)の屋根材にも、ビロウの葉が使われていたとか。昨年の大河ドラマ『光る君へ』には、檳榔毛の車(牛車)は、出ていたかな?

足摺岬の名所・ジョン万次郎像

何とか車道に出ました。現在地は、下の地図の一番左下の部分です。

車道をホテルの方に向かって歩くと、

駐車場があり

そこに建っていたのが、ジョン万次郎(中浜万次郎)の銅像でした。

足摺岬からほど近い漁村・中ノ浜で生まれた万次郎は、14歳の時に漁に出て嵐に遭い、仲間と共に遥か南方の無人島・鳥島に漂着。

鳥島で半年ほど生き抜いた万次郎たちは、偶然通りかかったアメリカの捕鯨船に救助されました。

万次郎は捕鯨船のホイットニー船長に愛され、アメリカで正規教育を受けて測量術や航海術、捕鯨技術などを習得。訪れた時は気が付かなかったのですが、銅像の万次郎は、航海の必需品である三角定規やコンパスを持っているようです。この写真では、ちょっとわかりにくいですね。

昨年末に室戸岬の中岡慎太郎像や、桂浜の坂本龍馬像を見て、今日足摺岬で中浜万次郎像を見ました。既にコンプリートした気分になっていたのですが

実は高知県には、これだけたくさんの偉人の銅像があるのだとか。山内一豊夫妻や牧野富太郎先生にはお会いしたけれど、まだお目にかかっていない偉人もたくさんいます。それにしても、土佐って人材豊富ですね!

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