冬の竜串海岸4 見残し海岸の絶景(後編) 圧巻の生痕化石と「人魚御殿」

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アナジャコの巣が化石になっていた!

2024年12月29日(日)、初めて土佐清水市の竜串(たつくし)を訪れた私たちは、バス停から近い竜串観光汽船のグラスボートに乗り

冬の竜串海岸2 竜串観光汽船のグラスボートで見残し海岸へ

2025年2月25日

見残し海岸へ上陸しました。

(多分)弘法大師も見残したであろうハチの巣状の岩や、さざ波の痕跡の化石もすごかったのですが、アナジャコ類の巣が化石になっていたと知ってびっくり!

冬の竜串海岸3 見残し海岸の絶景(前編) ハチの巣状の岩と「波の花道」

2025年2月26日

生物の活動の痕跡が残された「生痕(せいこん)化石」の一種で、「コブ付きパイプ」と呼ばれているものが、あちこちにありました。化石なんて、博物館で見るのが関の山。ガラス越しでない化石を見るのも珍しいのに、これは直接、手で触ることもできるのです。犬の〇〇に似ているので、最初は若干抵抗がありましたが。

アナジャコ(写真など、詳しくはこちら)は大きく分けるとエビの仲間で、泥干潟の中に深い巣穴を掘ります。巣穴の内面は粘土を固めて、チューブ状に滑らかに整えるのだとか。

アナジャコは巣穴の中に海水を通してプランクトンを食べるので、巣穴の粘土が酸化して赤褐色になります。そのため化石になっても赤褐色の色はそのままなので、見つけやすいのですね。本当に珍しいものを見ることができて、良かったです。

こけし岩と人魚御殿

さらに進むと、この赤褐色の「コブ付きパイプ」の巨大化したような石が、波打ち際にありました。

その名も「こけし岩」。確かに、こけしに見えなくもないです。元々は2体あったのに、1体は浸食で上半身が失われたとのこと。

更に足場の悪い(普通の人なら楽々行ける?)海沿いの道を行くと、「人魚御殿」と呼ばれる場所に出ました。

大きな岩穴が3個も空いていて(3個全て収めた全体写真は、広角レンズでないと無理かも)

周囲には小さな穴も開いています。ハチの巣状の岩がとても美しくて、人魚が住んでいてもおかしくなさそう。

まるでレース編みのようにも見えるし、ガウディの建築デザインも連想されます。「人魚御殿」というロマンチックな名前にふさわしい場所でした。

私たちも見残した奇岩絶景

ここから先へ進むと、「蜂の巣城」や「渦巻き岩」、そして折り返し地点の「屏風岩」があるのですが、足場が悪くてバランス感覚の悪い私はさっさと歩くことができず、とてもすべての見どころを、次の船が来るまでに見学することは難しいと判断し、元の場所へと戻りました。

船の時間が気になって、あまり周囲を見る余裕もなかったけれど、「愛情の岩」と呼ばれる、男女が抱擁しているような岩は、しばし眺めることができました。

海岸にある看板の地図によると、展望台やトイレもあり、ゆっくり全部巡っていたら、余裕で半日は過ごせそう。でも見残し海岸だけでなく、竜串海岸の散策や昼食も予定している私たちにはとてもそんな余裕はなく、弘法大師と同様に、後ろ髪をひかれながら見残していくのでした。

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